シラバス情報

科目名
外国為替実務
授業コード
22062
担当者名
糠谷 英輝
副題
外国為替の醍醐味を実体験してみよう
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2022年度後期
教職免許種類

授業内容
前期の「外国為替論」を発展させて、外国為替に関する基本的な知識をベースに、より実務的な視点から外国為替を見ていきます。企業における為替リスク対策や管理体制など、外国為替実務に関する一通りの知識を身につけていきます。新興国や企業の動向なども踏まえ、出来るだけ直近の動きを取り上げ、ダイナミックな為替の動き、その影響の大きさを感じ、常に為替相場を意識したくなるような授業にしていきます。毎回、授業の冒頭で、前週の「ドル円相場の動き」を確認し、外国為替に関する理解を深めていきます。また授業の最後に理解度を測る「確認テスト」を実施し、解答を次週の授業の冒頭で解説付きで行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
日本企業は、海外でのビジネス展開を進めており、外国為替は企業収益やビジネス戦略を左右する重要な要因のひとつです。どのような企業に就職しても、外国為替に関する知識は必須なものとなっています。外国為替の世界を様々な情報をもとに、実務的な観点から把握し、投資やビジネスにどのような影響を与えるのかを話せるようになることを目標にします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 講義ガイダンス
第 2 回 東京外国為替市場を概観する
第 3 回 基軸通貨とドル化
第 4 回 為替相場と貿易・投資
第 5 回 為替相場と企業
第 6 回 主要通貨の姿〜日本円・ユーロ・人民元
第 7 回 中央銀行デジタル通貨
第 8 回 外国為替取引の決済
第 9 回 新興国の通貨制度と通貨危機
第10回 為替相場変動リスクをどのように管理するか
第11回 為替相場変動リスクのヘッジ手法
第12回 デリバティブ取引を使う(先物為替取引)
第13回 デリバティブ取引を使う(通貨スワップ取引)
第14回 デリバティブ取引を使う(通貨オプション取引)
第15回 講義全体のレビュー
関連科目
金融論Ⅰ・Ⅱ、外国為替論、証券市場論、国際金融論、グローバル金融市場論、EU経済
準備学習等の指示
・新聞報道等に目を通し、為替に関するニュースに関心を向けて下さい。
・ドル円相場の動向は毎日、チェックして下さい。
【予習】テキストの次回授業分を読み、分からない用語などは事前に調べておくとより授業の理解度が高まります(90分)。
【復習】テキストにある「事後課題」をまとめて下さい(90分)。
教科書
・教科書は特に設けません。
・授業資料は配布し、HUE NAVIにも登録します。
参考文献
・読み易く、入手し易いものを、その都度、授業で紹介していきます。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験(65%)
・中間レポート(15%)
・毎回授業終了時の確認テスト、受講態度(20%)
で評価します。
実務経験と授業との関連
銀行とシンクタンクで、外国為替、証券、貿易、融資、経済調査などの業務を担当。授業では、外国為替に関する問題を、学問的な内容はもとより、銀行、企業、個人と多方面の主体から、実践的な内容や現実の動向も解説していきます。
備考
・授業中は私語、携帯電話の使用、飲食は厳禁です。他の受講生の迷惑にならない様に十分に留意して下さい。
・前期「外国為替論」の履修終了者が望ましいですが、重要なポイントに関しては、基礎的な項目に関する説明も行います。「外国為替論」未履修者も受講可能ですが、講義内容で追いつけない箇所が出て来た場合には、自ら勉強するとともに、積極的に質問に来て下さい。