シラバス情報

科目名
理論経済学特論Ⅰ
授業コード
71007
担当者名
中野 安雄
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
経済学では古典派の時代から価値(相対価格)の理論を重要な柱としてきました。今日ではこの分野はミクロ経済学と呼ばれていますが、かなり数学的で複雑難解なものになってしまっています。そこで本講義では、以下の「授業計画」の研究テーマに沿って、やや学説史的な手法を用いて解きほぐしていきます。講義形式に討論形式を交えながら進めていきますので、活発な質問や意見を期待しています。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
現代的なミクロ経済学の理論は複雑多岐にわたっていますが、そのすべてを網羅するのではなく、各自の研究領域でミクロ経済学についての的確な理解と分析力を発揮して修士論文の研究を進めていくよう指導します。
授業計画
研究内容
第1回 はじめに〜授業の方法、ミクロ経済学の視点
第2回 A. スミスの問題提起   
第3回 リカードの投下労働価値説
第4回 マルサス『人口論』の問題提起
第5回 古典派理論の政策論的な含意
第6回 限界効用学派の登場とマーシャル
第7回 需要と供給、そして市場均衡
第8回 限界効用と価格
第9回 費用・価格・利潤
第10回 マーシャルの時間的な均衡
第11回 ヒックスの無差別曲線分析
第12回 パレート最適と完全競争条件
第13回 社会的余剰
第14回 市場の失敗
第15回 まとめ〜レポートについて
関連科目
ミクロ経済学、マクロ経済学、理論経済学特論Ⅱ
準備学習等の指示
受講生の研究テーマに応じて、報告する箇所を割り当て、参考書等を指示しますので、報告者は20〜30分程度に要約した報告ができるよう練習し、レジュメを受講者全員に配布するよう準備してください。また、報告者以外の人は、あらかじめ参考書等をよく読み、どのような質問をし、あるいはどのような意見を述べるかを考えておいてください。また、授業後には全員その日のうちに、報告や質疑応答を踏まえてノートを整理していってください。 
教科書
教科書はありませんので、各自ノートをとってください。なお、適宜、資料やプリントを配布します。 
参考文献
西村和雄『ミクロ経済学入門・マクロ経済学』第2版、岩波書店、2001年
井堀利宏『入門・ミクロ経済学』第2版、日本評論社、2004年
林敏彦『需要と供給の世界』改訂版、日本評論社、1989年 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度・レジュメ・レポート等を総合して成績評価とします。
実務経験と授業との関連
備考