シラバス情報

科目名
金融論Ⅰ
授業コード
21027
担当者名
福居 信幸
副題
金融のしくみと基礎知識
科目ナンバリング
単位数
2単位
配当年次
2年
開講学期
2022年度前期
教職免許種類

授業内容
金融とは何か、金融に関する基礎的なしくみを学びます。まず、貨幣の機能や金融市場の全体像を概観したうえで、銀行、証券会社などの金融機関の業務や商品の概要を学ぶとともに、それぞれの金融機関が抱える課題について考察します。次に、株式市場、債券市場、外国為替市場、投資信託市場のしくみや概要を学ぶとともに、これらの現状と課題について考察します。そして、日本銀行の役割やその金融政策の変遷と課題を考察します。毎回授業の最後に、当日の講義内容を踏まえた課題を出し回答を求め、次週の授業の冒頭で各自の回答傾向や解答例などを解説します。また、授業外のレポート提出を第14回授業日(予定)までに1回求めます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
経済活動を円滑に行うための潤滑油としての「金融」の役割を理解し、金融市場や金融機関の機能としくみについて概略を説明できることを目的とします。また、主要な金融用語・商品について学び、金融関連の新聞記事について正しく理解できる力を身につけることを目的とします。最終的には、企業や家計の一員として、適切な金融行動を取れることを目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション・金利とは何か
第2回 貨幣の機能と種類
第3回 金融市場の分類
第4回 銀行の預金・為替業務の概要
第5回 銀行の貸出業務の概要
第6回 非預金取扱機関の概要
第7回 中間まとめ
第8回 証券の種類と証券会社の業務の概要
第9回 証券取引所の概要と銀行業界及び証券業界の課題 
第10回 株式市場の現状と課題
第11回 債券市場の現状と課題・外国為替市場の基礎的なしくみと変動要因
第12回 投資信託のしくみと現状
第13回 日本銀行の役割と金融政策手段・非伝統的金融政策
第14回 日本銀行の最近の金融政策と課題
第15回 後半まとめ
関連科目
事後に受講して欲しい科目:金融論Ⅱ、グローバル金融市場論、その他関連科目:ファイナンス入門、証券市場論、資本市場の役割と証券投資、金融政策論、金融システム論、国際金融論、現代ファイナンス論
準備学習等の指示
受講前には、前回指示されたテキストの箇所を必ず読んできて下さい。わからない用語などは事前に調べてくるとより授業の理解度が高まります。約30分以上は予習にかけましょう。また、当日配布されるプリントをもとに30分以上時間をかけて復習して下さい。授業期間中1回の提出が義務づけられる課題レポートは、下調べの時間を含め短くても4、5時間以上はかけて作成するようにして下さい。
教科書
教材「金融論Ⅰ講義−金融のしくみと基礎知識」(学期はじめに無償配布)と毎回配布のパワーポイント資料
参考文献
日本経済新聞社編『金融入門 <第3版> 』日経文庫、池尾和人『現代の金融入門』ちくま新書、家森信善『金融論(第3版)【ベーシック+】』中央経済社、植田和夫『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』KADOKAWA、その他、講義で適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、課題レポート25%、受講態度等15%として総合的に評価します。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、原則として、定期試験の受験を認めません。受講態度等は、出席状況に加え授業終了後にHUEナビ「課題提出」で出題される課題の提出状況により評価します。さらに、11回以上の出席については、1回ごとに1点が100点満点の外枠で加点されます。ただし、100点を超えた場合は100点満点とします。また、課題に対する優れた回答には加点がある一方、受講意欲があまり感じられない回答や受講態度が芳しくないと判断される場合には減点があります。 
実務経験と授業との関連
金融業界で融資、証券、外国為替、経営企画(金融当局との折衝)、経済調査(特に国際通貨制度の調査)などの業務に従事した経験があり、また、国際金融市場であるニューヨーク、ロンドン、香港で計13年間の勤務経験があります。授業では、こうした経験を活かし、研究者と実務家の双方の視点から、グローバル金融市場の現状や課題について解説します。 
備考
パワーポイント資料は、授業当日配布しますが、前週の穴埋め問題の回答や課題解説など授業中にスクリーンで映し出した全ページ分のPDFファイルを、授業終了後、Hueナビ「授業資料」に添付しておきますので復習に活用して下さい。また、レポートの課題・提出要領など授業で説明したことで重要な点は、改めてHueナビで掲示することがありますので該当箇所のチェックを励行して下さい。その他、Q&A機能の有効活用をお勧めします。