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 教員名 : 林 直樹 
 | 科目名 経済学史特論Ⅰ 授業コード 71011 担当者名 林 直樹 副題 単位数 2.00単位 配当年次 1年 開講学期 2023年度前期 教職免許種類 高校専修(地理歴史) 授業内容 最も新しい部類に入る経済学史のテキストを用い、古典派経済学から現代経済学までの経済学の歴史を検討します。ポスト・ケインズに多くの紙幅を割いている点が、このテキストの長所です。 各時代・地域の多様な状況に照らして経済問題を思索した人々はつねにいました。しかし経済学は単なる部分知の寄せ集めではありません。そこには一定の法則性に裏打ちされた体系性が備わっています。その点を尊重しつつ論理の綻びや実証不足に目を遣り、より普遍性の伴う経済学の方向性を考えることが、この授業の目的です。 授業では教員による解説を基本線としますが、折に触れてテキストをふまえた発表を求めます。最終レポートの提出も必須要件です。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連 【到達目標】 (1)主要な経済諸学説について、その来歴をふまえたうえで有効性を考証することができる。 (2)経済学の諸体系を整理し、自らの観点に照らしてそれらの是非を判断することができる。 【身につく力】 ④論理的思考力・分析力 ⑤問題解決力 ⑦斬新な発想をする力 授業計画 第 1回 古典派経済学の形成 第 2回 古典派経済学の展開 第 3回 古典派経済学の完成 第 4回 大陸経済学の形成 第 5回 マルクス学派の始まり 第 6回 一般均衡理論 第 7回 イギリスの限界革命 第 8回 マルクス学派の展開 第 9回 20世紀前半の需要理論 第10回 20世紀半ばの計量経済学 第11回 ゲーム理論の始まり 第12回 20世紀半ばの一般均衡理論 第13回 行動経済学の由来 第14回 有効需要論の発展 第15回 経済成長理論の歴史 関連科目 経済学史特論Ⅱ 準備学習等の指示 【事前学習】 テキストの該当範囲に事前に目を通してきてください。発表を指示する場合もありますので、その際にはレジュメ作りを進めてください。レジュメ作成には最低でも数時間を要します。 【事後学習】 理解が不明瞭なところはどこかを反芻して考え、次回以降に質問できるようにしておいてください。 教科書 野原慎司・沖公祐・高見典和著『経済学史:経済理論誕生の経緯をたどる』日本評論社(2019年) 参考文献 経済古典を中心に、適宜指示します。 定期試験の実施 定期試験は実施しません。 成績評価の方法 以下のような比率に基づき、総合的に評価します。 授業への参加度:20% 授業内発表(三回程度):30% 最終レポート:50% 実務経験と授業との関連 備考 大学院の授業ですから、受け身にならず、積極的に質疑等していただけることを願っています。学部の経済学史を一度受講しておくと話に入り込みやすいでしょうが、初学者でも問題ないように、解説を交えながらなるべく丁寧に進めていきます。 |