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 教員名 : 山田 哲敬 
 | 科目名 現代マスメディア論 授業コード 25029 担当者名 山田 哲敬 単位数 2.00単位 配当年次 2年 開講学期 2023年度前期 教職免許種類 授業内容 <はじめに> ・インターネットの登場により、私たちのコミュニケーションの形のみならず、その質までもが様変わりしています。しかし、どんな時代でも「事実を確かめ、確かめられた事実を公正に伝え、多くの人が参加する議論を興し、よって社会をより良くする輿論を育む」というメディアの重要な役割は変わりません。 ・FACT(事実)が共有され、TRUTH(真実)が尊ばれることで、民主主義が成り立ってきたからです。これまでその主役を担ってきたのが新聞、雑誌、テレビなどのマスメディアです。 <この授業では> ・現代社会におけるマスメディアについて、歴史的にどう発達してきたのか、現代の生活の中でどんな役割を果たし、どんな問題をかかえているのかを考えます。 ・「知る権利」と「表現の自由」の意味を考え、この二つを機能させるために、ジャーナリズムがどんな働きをするのか、実例を見て行きます。 ・人々の「知る権利」に奉仕するために、「表現の自由」が保障される一方で、その活動を規制する仕組みがあることも学びます。同じように「言論の自由」が最大限保障される社会にあっても、そこには責任が伴うことについても、理解を深めます。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連 <授業の目的> ・テレビ、新聞などの各マスメディアの歴史、現状、これからを理解し、同時にネットメディアの影響力にも注目し、その現状と特徴について学びます。 <到達目標> ・マスメディアとは何かを理解し、説明できる ・現代社会に欠かせないジャーナリズムの役割を理解し、説明できる。 ・マスメディアの学習を通して,社会の仕組みや世界の動きが理解できる。 【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「情報リテラシー」 授業計画 第1回 	オリエンテーション マスメディアの役割とは 第2回 表現の自由と民主主義 第3回 新聞①歴史とジャーナリズム 第4回 新聞②ニュース砂漠と新聞の未来 第5回 放送①二元体制と生活におけるテレビ 第6回 放送②放送ジャーナリズム 第7回 放送③デジタル化と地方局 第8回 出版と通信社 歴史と役割 第9回 インターネット①YouTubeとメタバース 第10回 インターネット②フェイクニュースを考える 第11回 インターネット③ジャーナリズムにもたらした課題と可能性 第12回 マスメディアと権力 第13回 マスメディアと世論 第14回 メディア・リテラシー クリティカルな視点とは 第15回 全体まとめ 関連科目 メディアビジネス特講D(映像コンテンツ・ビジネス)、メディア・リテラシー、コミュニケーション論、広告論、映像制作基礎B、映像制作応用 準備学習等の指示 ・新聞に目を通し、テレビのニュースやドキュメンタリーの視聴を心がけてください。さらに、ネットメディアが伝える情報とマスメディアが伝えるそれとを比較してみることも大切です。 ・意識的なニュース報道のモニターを一日最低でも30分、できるなら1時間以上かけましょう。 教科書 教科書は使用しません。代わりにプリントなどを配布します。 参考文献 大石裕(2017)『批判する/批判されるジャーナリズム』慶応義塾大学出版会 清水英夫・林伸郎・武市英雄・山田健太(2009)『新版 マス・コミュニケーション概論』学陽書房 春原昭彦・武市英雄(2016)『ゼミナール 日本のマス・メディア 第3版』日本評論社 藤竹暁・竹下俊郎(2018)『図解 日本のメディア 新版』NHK出版 定期試験の実施 定期試験を実施します。  成績評価の方法 ・期末に定期試験を行います。また、毎回の授業後に書くリアクションペーパー(感想、質問、意見)を評価対象として重視します。 ・定期試験(60%)、授業への参加度(20%)、リアクションペーパー(20%) 実務経験と授業との関連 ・テレビ局で37年間、主に記者、ニュースデスク、プロデューサーの仕事をしてきました。企画ニュースやドキュメンタリー制作を通じて、映像とかかわってきました。 備考 |