教員名 : 瀬戸 正則
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科目名
企業形態論
授業コード
22022
担当者名
瀬戸 正則
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)
授業内容
企業形態論は、現代の経済社会において重要な役割を担い、大きな影響力をもつ「企業」を研究対象とする経営学領域の諸理論の中でも、歴史的に最も早くから成立した伝統的な学問です。
講義では、個々の企業経営に係わる問題を超えて、社会全体における企業のあり方を中心に考えながら、現実の企業の全体像を歴史的かつ体系的に明らかにしていきます。 講義期間中に1〜2回程度実施する小テストについては、実施後に採点結果を概説し、学修上のポイント等をフィードバックします。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
企業の形態を体系的に理解するために必要な【身につく力】としての「知識習得力・理解力」「論理的思考力・分析力」や、新たな課題にチャレンジする力を高めていくことを目標とします。
目標のレベルは以下のとおりです。 ・企業の概念や種類、企業を取り巻く諸制度を整理し、企業の仕組みを理解すること。 ・現代社会における企業のあるべき姿や、企業経営上の課題について知識を深め、課題解決の方策について論理的・実践的に理解すること。 ・企業の行動原理を理解し、組織の一員として求められる能力や資質を認識すること。 授業計画
第1回 オープニング・セッション −講義の目的、進め方・学修方法−
第2回 企業の概念 −私企業、公企業、企業形態の分類− 第3回 企業形態の展開 −企業形態の本質的意味、企業の資本調達メカニズム− 第4回 日本の企業制度史 −官営事業、株式会社制度、財閥の歴史− 第5回 法制上の企業形態 −企業形態の種類、会社の定義、会社の種類− 第6回 株式会社の現実(1) −株式会社の表面的普及、株式公開・上場制度− 第7回 株式会社の現実(2) −株主総会と株主構造、経営者、日本的会社観− 第8回 企業競争と独占(1) −競争と超過利益、競争のダイナミズム− 第9回 企業競争と独占(2) −過当競争、構造的独占、企業結合の目的− 第10回 結合企業形態 −取引系列、個別企業集団、総合企業集団− 第11回 企業格差の構造 −企業規模、企業格差の実態、中小企業政策− 第12回 企業事例の考察 −大企業と中堅・中小企業との比較− 第13回 企業の国際化 −国際化の意味、海外進出の目的・方法・課題− 第14回 公企業と協同組合 −公企業の性格と種類、協同組合の種類− 第15回 フィードバック・セッション −講義全容の概説・まとめ− 関連科目
中小企業経営論、経営管理論、人的資源管理論
準備学習等の指示
日常生活上の身近な存在でもある企業に日頃から関心をもち、関連するニュース・新聞記事に目配りして下さい。
企業事例を紹介し考察するセッションでは、事前予備学習が必要な場合もありますので、講義中の課題提示に注意して下さい。 講義毎に、30分以上は予習・復習して下さい。特に復習では、講義メモの確認・加筆修正等に心掛けて下さい。 教科書
教科書は特に指定しません。講義中の入念なノートやメモが、定期試験対策を含む学修上の重要なツールとなります。
必要に応じて、レジュメや補足説明資料を配布します。 参考文献
小松章著(2009) 『企業形態論 第3版』 新世社。2,700円。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験:70%、小テスト及び授業への参加度:30%の割合で、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
自動車メーカー:マツダ㈱の人事・総務部門等における多様な業務や、マツダ関連企業に対する人事支援業務を通じて、さらには(勤務)社会保険労務士として培った知識や経験を活かし、授業では、現代の経済社会において重要な役割を担い、大きな影響力をもつ「企業」の経営に係わる学術理論を概説するとともに、「企業」における経営行動の現状や課題等についても実例を交えながら解説します。
備考
・授業計画については、受講生の理解度や講義の進捗等を考慮し、一部変更する場合があります。
・講義中に、質問の有無を確認します。 ・真面目に講義を受ける学生への配慮からも、講義中の私語・飲食・スマートフォンなどの操作は厳禁とし、迷惑行為の常習者は、定期試験等の結果に関わらず単位不認定とします。 |