シラバス情報

科目名
メディアビジネス特講I
授業コード
25025
担当者名
中村 克洋
副題
説得コミュニケーション
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類

授業内容
説得(的)コミュニケーションとは、受け手(コミュニケーションの相手)の行動や意見を特定の方向に変化させ、それによって相手の行動を変化させることを狙った(意図的)コミュニケーションです。本特講では、この説得(的)コミュニケーションを、ビジネスの現場での様々な説得行為に集約して、その理論と実践の考察を行います。古典的説得技法で説得(的)コミュニケーションの理論を確認し、その発展的段階として「自主説得」という(心理的な反発を生まない)最先端の説得技法の学習、熟達をはかります。授業の最後に、適宜、小テストを実施し、解答を次週の授業の冒頭で行います。また、その日のテーマに即して、ミッションシートと名づけた用紙に記入、提出をしてもらいます。
【課題や小テストに関するフィードバック】
ミッションシートの模範解答例は、次週の授業の冒頭で解説付きで提示します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ビジネスにおいて、もっとも大切な「説得技法」を使いこなし、目覚ましいビジネス実績を残せる「説得のエキスパート」となることを到達目標とします。
【身につく力】「コミュニケーション能力」「プレゼンテーション能力」「斬新な発想をする力」 
授業計画
第1回 オリエンテーション〝ことばの戦場〟で『説得』を武器に生きる{『前田利常の人心掌握』
第2回 〝何が〟『人を動かす』のか〝説得心理〟の分析・説得の基礎を知る『薩摩の戦後交渉』
第3回 説得は『二つの原理』が支配・『一貫性の原理』と『返報性の原理』
第4回 『一貫性の原理』〝フット・イン・ザ・ドア〟「フット・イン・ザ・マウス」
第5回 『返報性の原理』〝ドア・イン・ザ・フェイス〟「ローボール・テクニック」
第6回 新原理を理解する ①『自主説得』は〝ウィンウィン〟
第7回 新原理を理解する ②非常に興味深い〝ある実験〟 新原理の〝心理的背景〟
第8回 新原理を理解する ③〝メリット〟を自主的に認識する事から始まる『自主説得』
第9回 最新理論『自主説得』の〝実践t〟 ①『自主説得』のノウハウ『イイとこ掘り』
第10回 最新理論『自主説得』の〝実践〟②アトから効く『ラべリング』の驚くべき効果
第11回 最新理論『自主説得』の〝実践〟③『謙遜』の完ぺき効果 『ラべリング』との合体
第12回 最新理論『自主説得』の〝実践〟④『自己主張』から『自主説得』へ
第13回 すごいパワーで〝自己啓発〟ができる『自主説得』による〝自分〟説得
第14回 〝言霊〟と『自主説得』
第15回 〝困難〟〝逆境〟が克服できる『自主説得』 
関連科目
コミュニケーションと文化
準備学習等の指示
 前回の授業内容を踏まえて、新しい展開を積み重ねていくという授業展開なので、配布する教科書をもとに、予習・復習を1時間すること。 
教科書
本授業用に作成した教科書『〝説得〟コミュニケーション』(配布)を使用します。 
参考文献
「金田一春彦著作集」(第一巻) 金田一春彦著 玉川大学出版部  「日本語上・下」 金田一春彦著 岩波新書 「実践言語技術入門」 言語技術の会編 「逆境をチャンスにする発想と技術」 中村克洋著 ダイアモンド社 「逆説の日本史」①②③ 伊沢元彦著 小学館「実践・言語技術入門」言語技術の会編 朝日選書  
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験:70% 小テスト・リポート:30 %  
実務経験と授業との関連
アナウンサーとして、言葉のあらゆる実践現場に身を置いてきた経験の中、特に興味を持ったのが「説得」というコミュニケーションのあり方です。「人は何に動かされ、説得されるのか」という問いは、放送の現場で常に重要なテーマでした。この人類長年の疑問に心理学が一つの答えを出しました。ウィンウィンの理想の説得技法「自主説得t」を実践本意に、解説、指導していきたいと思います。 
備考