シラバス情報

科目名
映像制作応用
授業コード
25037
担当者名
山田 哲敬
副題
映像で「社会を見つめる」
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類

授業内容
<はじめに>
・だれでも簡単に動画を撮影できて、情報発信できる時代です。YouTubeには、1分間に数百時間の映像がアップされています。だからこそ、映像と音声を使って人に伝える映像制作のスキルは、若い人が今後仕事をするうえで、必要不可欠なスキルになっています。

<この授業では>
・ドキュメンタリー制作の「応用コース」です。あなたはニュースリポーターであり報道カメラマンになり、テレビが放送するコンテンツのなかでも公共性の高い「企画ニュース」を制作します。
・具体的には、地域の課題を見つけ出し現状と背景を表現します。プロの映像ジャーナリストの制作過程を体験します。出来上がりは5分から8分の長さを想定しています。制作はグループで行い、最後はスタジオを使って「放送」形式で表現し、互いに批評し合います。
・大切なことは、「社会を少しでも良くしたい」という意思と、「自分の力で切り拓く」という情熱です。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
<授業の目的>
・テーマの設定、取材の方法、撮影、構成、原稿、レポートの方法を習得することです。

<到達目標>
以下の4つの大切さを理解している
・テーマを選ぶ視点
・問題の背景を認識して取材の対象を探すこと
・取材対象者に寄り添うこと
・謙虚に、誠実に表現すること

【身につく力】「プレゼンテーション能力」、「協働して成し遂げる力」、「チャレンジする力」
授業計画
第1回  ガイダンス 目的・ゴール      →(課題)企画書の作成
第2回  グループ分け 企画検討会議    →(課題)新聞・動画検索シート作成
第3回  企画の決定  →(課題)企画書の完成
第4回  取材先にコンタクト         →(課題)取材希望・予定リストの作成
第5回  ニュース原稿の書き方        →(課題)新聞を放送用にリライト
第6回  取材と編集でとても大切なこと 段取り、音、素材の整理整頓
第7回  取材構成表の確定          →(課題)取材構成表の作成
第8回  取材構成表をもとに撮影とラッシュ(1)
第9回  取材構成表をもとに撮影とラッシュ(2)
第10回  取材構成表をもとに撮影とラッシュ(3)→(課題)編集構成表の作成
第11回  編集(1) ナレーション録り、荒編集
第12回  編集(2) 本編集
第13回  編集(3) 映像インサート、字幕スーパー
第14回  作品仮完成 プレビュー 修正    →(課題)スタジオ原稿の作成
第15回  上映会(スタジオなど)と相互批評  →(課題)レポート作成 
関連科目
映像メディア論、映像制作基礎B、現代マスメディア論
準備学習等の指示
・TVニュースを視聴し、新聞を読み、地域社会の問題を探し出し、考えてみましょう。「なぜ起きるのか。どのようにして起きるのか。解決策はあるのか」。
・ドキュメンタリー制作は、グループごとにテーマを決めて、大学の外で取材します。リアルな取材ですので、相手の都合、天候などにより、授業時間外(土日や休日も含む)の取材・編集があります。
・NNNドキュメント(広島テレビ)、テレメンタリー(ホームテレビ)などドキュメンタリー番組もみることを心がけましょう。
・毎回30分以上の準備をしてください
教科書
・教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
板谷秀彰(2014)「ドキュメンタリーカメラマンが伝授する映像撮影ワークショップ」玄光社MOOK
大脇三千代(2012)『社会の今をみつめてーTVドキュメンタリーをつくる』 岩波ジュニア新書
黒岩亜純、宮徹(2017)『大学生のための動画制作入門』慶應義塾大学出版会
安岡卓治(2019)『日本映画大学で実践している ドキュメンタリー映像制作の作法』 光邦
山登義明(2016)『ドキュメンタリーをつくる 2.0−スマホ時代の映像制作』 太洋社 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
・授業への参加度(20%)、課題やグループワークへの取り組み(30%)、作品評価(40%)、レポート(10%)
実務経験と授業との関連
・テレビ局で37年間、主に記者やプロデューサーの仕事をしてきました。また、テレビ朝日系列のニューヨーク特派員として、全米各地で海外取材も経験しました。
備考
※2年次生優先(2、3年次生のみ履修可)、映像制作基礎受講済が望ましい。