シラバス情報

科目名
簿記論Ⅱ
授業コード
33002
担当者名
橋本 弘
副題
簿記論の応用講義、問題演習
科目ナンバリング
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
簿記論は、税理士試験科目のうち財務諸表論とともに必ず受験しなければならない科目です。本講座では、税理士の受験科目である簿記論について必要となる基礎知識を習得します。個人企業から大規模企業の企業活動に関する記帳を学習します。
各単元終了後、次回の講義で復習問題の演習、解説を実施します。 
前期に開講している簿記論Ⅰの継続クラスとなりますのでご注意ください。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
税理士の受験科目である簿記論について必要な知識を習得します。
2024年8月を受験目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第1回  法人税等と租税公課
第2回  事業税の外形標準課税
第3回  税効果会計(損金と益金)
第4回  税効果会計(将来減算一時差異)
第5回  税効果会計(将来加算一時差異)
第6回  税効果会計(その他有価証券)
第7回  消費税(税抜方式、税込方式)
第8回  リース会計の概要
第9回  リース会計(所有権移転ファイナンスリース取引)
第10回  リース会計(所有権移転外ファイナンスリース取引、オペレーティングリース取引)
第11回  減損会計の基本的な考え方
第12回  減損会計(共用資産)
第13回  退職給付会計(退職一時金制度)
第14回  退職給付会計(企業年金制度)
第15回  第1回講義〜第14回講義までの確認問題の演習
第16回  第15回講義で演習した問題についての解説
第17回  引当金(特別修繕引当金、債務保証損失引当金)
第18回  社債の発行
第19回  社債(買入償還)
第20回  純資産会計(株主資本項目の変動)
第21回  純資産会計(自己株式)
第22回  純資産会計(新株予約権付社債)
第23回  繰延資産(株式交付費、社債発行費等)
第24回  外貨換算会計(決算時の換算替)
第25回  外貨換算会計(為替予約、外貨建有価証券)
第26回  売価還元法
第27回  有価証券(保有目的区分の変更)
第28回  資本剰余金からの配当
第29回  第17回講義〜第28回講義までの確認問題の演習
第30回  第29回講義で演習した問題についての解説 
関連科目
簿記論Ⅰ、財務諸表論Ⅰ、財務諸表論Ⅱ
準備学習等の指示
次回講義までに各講義単元の問題集を解答し、復習(1時間〜2時間)を行うようにして下さい。
教科書
ネットスクール出版 簿記論・財務諸表論Ⅱを使用します。

テキストについては、第1回講義で販売します。
テキスト、問題集あわせて販売金額4,000円(税込) 
財務諸表論Ⅱと同様の教材を使用します。
参考文献
会計法規集(中央経済社)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験…60%以上
復習問題、第15回講義、第29回講義で実施する確認問題…10%以内
授業への参加度…30%以内(単元ごとの復習問題を含む)
として総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
特になし
備考
受講条件:簿記知識(日商簿記検定2級程度の知識)
必要物品:12桁の電卓(携帯・スマホの電卓機能の使用は不可)

〜簿記論と財務諸表論の違いについて〜
会計の目的は企業が公表する財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)を通じて、株主、投資家、銀行などの外部利害関係者に対して企業の財政状態及び経営成績等の情報開示を目的としています。
財務諸表論については、外部に公表される財務諸表の作成を学び、簿記論においては、財務諸表を作成するために必要な企業内部で行う会計帳簿の記載について学びます。
いずれの講義も、仕訳などの会計処理を学ぶ事に違いはありませんが、簿記論は計算が主になるのに対して、財務諸表論では計算及び財務諸表の表示や関連する背景の理論を学んでいきます。