資本市場の役割と証券投資

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胡　怡、福居　信幸

2.00単位

2年

2023年度前期

約2,000兆円を超える巨額な個人金融資産のうち50%以上は現預金で運用されており、低金利下でその運用益は低迷しています。しかし、若年層を中心に株式や投資信託等のいわゆる「リスク性資産」への投資も増えてきており、そのための商品知識や投資手法の習得は必須のものとなっています。そこで、この授業では、株式、債券、投資信託、外国為替などに関する基礎知識や、それらの金融商品を用いた資金運用手法などに加え、投資制度や市場環境の変化などに関する最先端の動きについて、実務経験の豊富な野村證券の方々を交代で講師にお招きし、原則、対面授業で解説頂くものです。当日の講義内容を踏まえた課題を毎回課すとともに、授業外でレポートの提出を２回（前半・後半各1回ずつ）求めます。なお、課題回答のフィードバックは、外部講師による授業のため時間的な制約があることから、担当教員から後日まとめて留意点や模範解答などに関する資料を配布する予定です。

債券市場や株式市場など資本市場の基本的な機能としくみを理解し、その概略を説明できることを目的とします。また、証券関連商品の特徴や売買取引のしくみを理解し、実際に投資を行う際の必要な知識を身につけます。最終的には、証券投資にかかわるリスクを評価・管理して、最適な資産運用ができるようになることを目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」

第1回　ガイダンス・経済情報の捉え方　　　　　　　　　　　
第2回　金融資本市場の役割とその変化
第3回　債券市場の役割と投資の考え方
第4回　株式市場の役割と投資の考え方
第5回　投資信託の役割とその仕組み
第6回　証券投資のリスク・リターン
第7回　ポートフォリオ・マネジメント　
第8回　日本の株式市場史
第9回　産業展望と投資の考え方 　
第10回　外国為替相場とその変動要因
第11回　グローバル化する世界と資本市場の果たす役割
第12回　行動ファイナンス〜投資家心理について
第13回　つみたて投資の特長と活用方法
第14回　ライフプランニングとNISA
第15回　確定拠出年金について

ファイナンス入門、金融論Ⅰ・Ⅱ、証券市場論、外国為替論、外国為替実務、国際金融論、グローバル金融市場論、実践資産運用

新聞、TVニュースなどの報道を通じ、日本や世界で起きている出来事とその経済的な影響に関して、自分の考えをもつ習慣を身につけておいて下さい。 また、特に、授業で興味・関心を持ったテーマについては、自分の考えをまとめておく訓練を重ねておいて下さい。
【予習】次回の授業内容に関連したニュース等を視聴し、分からない経済・金融用語をチェックし、講義で質問する準備をして下さい（20分以上）。
【復習】授業資料を読み直し、重要な部分をまとめて下さい（20分以上）。

教科書は使用しません。毎回の授業資料は全てHUE NAVIクラスプロファイル「授業資料」にPDFファイルで掲示します。

授業で適宜紹介します。

定期試験は実施しません。

前半・後半の計2回の授業外レポート（70%）、授業への参加度（30%）により総合的に評価します。レポートのテーマは、前半・後半で、それぞれ1回ずつの授業テーマを各自で選択しますが、他の回の授業内容の理解が前提になることも多いので、レポートの評価に際しては全体の出席状況が大きな影響を与える点に留意して下さい。また、授業への参加度は、出席状況及び授業終了後のHUEナビ「課題提出」で提出する課題の回答や気付きなどのコメント内容に加え、受講時のマナー（遅刻、私語、飲食、携帯電話の使用、居眠り、姿勢、許可を得ていない帽子着用など）に問題がある場合は大きな減点対象となります。なお、詳細は、担当教員から初回授業やHUE NAVIの掲示等で説明します。

毎回の各講師は、現在、野村証券において営業、商品企画、投資情報の提供、金融教育などの業務を担当されており、それぞれの実務経験に裏打ちされた知識をもとに各テーマについて解説されます。また、担当教員のうち1名は、金融業界で融資、証券、外国為替、経営企画、経済調査などの業務経験があり、研究者と実務家の双方の視点に基づきレポートを評価します。　

この授業は、野村證券の寄付講座として、無償で講師を派遣頂くとともに授業資料等を作成して頂いておりますが、配布資料（及び動画が使用された場合の授業動画）の無断での転用・複製等は固く禁じられております。万一、これらの情報漏洩が発生すれば本学の信用問題にもなりますので、取扱いには細心の注意を払って下さい。また、野村證券のご厚意に報いるためにも、対面授業では失礼のないように最低限のマナーを守ること（及び動画が使用された場合の授業動画の視聴を掲示期限内に全て視聴すること）を心掛けて下さい。対面授業時の授業マナー（及び動画が使用された場合の授業動画の視聴状況）が芳しくないものには厳重注意をすることがあります。