シラバス情報

科目名
演習Ⅰ ス(林和夫)
授業コード
41354
担当者名
林 和夫
単位数
4.00単位
配当年次
3年

授業概要・授業計画
テーマ:スポーツの持つパワーを最大化するには

日本においては、1961年のスポーツ振興法から50年の歳月を経て、2011年にようやくスポーツ基本法が成立。2015年にはスポーツ庁が創設され、スポーツに関する施策が総合的かつ計画的に推進されています。
2019ラグビーワールドカップや2020オリンピック・パラリンピックなど大規模な国際スポーツイベントが開催され、スポーツへの国民の関心、企業等の投資意欲、スポーツを通じた地域・活性化の高まっています。今後もスポーツビジネスはコロナ禍を乗り越えて「日本経済をリードする成長産業」として発展することが期待されています。

 一方、スポーツ大国である米国は4大スポーツを中心とし、現代スポーツの発祥地であるヨーロッパにおいてはサッカーを核としてプロスポーツ市場は日本をはるかに上回るスピードで成長しています。同様に中国はスポーツ大国入りを目指し、戦略的な動きが見られます。その実態や課題を分析することにより、国内スポーツビジネスをさらなる隆盛に導くヒントを考察します。

 当ゼミでは、スポーツビジネス経営を学ぶ者にとって、恰好の好機と思われる現状を俯瞰しながら、私自身が20年超に渡って携わってきた、FIFAワールドカップ、オリンピック等のメガイベント、UEFAチャンピオンズリーグ、イングランドプレミアリーグなどのリージョナルイベントに関連した現場的な経験・知識を交えて、それぞれが持つ文化的な背景、歴史、ビジネスモデルなどを紹介し、議論いたします。

これを視野に入れて、日本・世界が抱える課題や多様な文化・歴史の変遷にも関心を持ち、社会人としての基本的な素養・見識を学んでもらう機会になるような指導を目指します。

また、現実的な課題として3年生の3月からスタートする就職活動を重要なテーマとして捉え、4年生での本格的な活動前の準備期間として、3年次より可能な限りのサポートを実行します。

就任以来3年間のゼミ卒業生の主たる就職先:広島東洋カープ、電通西日本、(株)ムラヤマ(イベント業)、愛媛銀行、日本生命 等

授業計画
第1回:基本情報の確認とオリエンテーション
第2回:日本の諸問題 少子高齢化等
第3回:続編 
第4回:日本におけるスポーツの歴史
第5回:スポーツ振興法からスポーツ基本法へ、スポーツ未来開拓会議報告から
第6回:日本スポーツビジネスの近未来
第7回:スポーツとメディア、スポーツとテクノロジー
第8回:文研研究①
第9回:文研研究②
第10回:プレゼンテーション
第11回:プレゼンテーション
第12回:プレゼンテーション
第13回:SDGs①
第14回:スポーツとSDGs②
第15回:活性化プログラム

第16回:世界の多様性を学ぶ1 (例:ワイン文化とスポーツ文化の共通性)
第17回:世界の多様性を学ぶ2 (例:芸術とスポーツ)
第18回:世界スポーツ市場の概況(USA中心)
第19回:世界スポーツ市場の概況(ヨーロッパ等)
第20回:日本のスポーツビジネスと就職活動1
第21回:日本のスポーツビジネスと就職活動2
第22回:日本のスポーツビジネスと就職活動3
第23回:2019ラグビーワールドカップから学ぶこと、トップリーグの現状
第24回:大阪万博などの動向について
第25回:新たなスポーツ(E-Sportsなど)
第26回:卒論に関して、全体スケジュール、概略
第27回:卒論テーマアイデア出し、先行研究に関して
第28回:卒論テーマ発表に関して
第29回:就活状況最新、議論
第30回:後期のまとめ    
教科書
スポーツビジネス 最強の教科書 平田 竹男 東洋経済 
スポーツの経済学 小林 至 PHP
国際スポーツイベント 成功の舞台裏 鶴田 友晴 
スポーツビジネスの基礎 EY監査法人
活動予定
社会情勢によりますが、可能な限りスポーツイベント現場での視察、インターン経験を実行いたします。 
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度、プレゼンテーション内容、レポート等を総合的に評価します。

選考方法
スポーツ経営学科の演習Ⅰ選考プロセスを順守します  
履修条件
原則として、GPA3.0以上、必修科目を全て履修済の学生を希望します。特にTOEICをすでに受験し、英語科目に優れた成績を有する学生を望みます。

スポーツビジネス業界に就職を希望する者を優先します。 また、将来の活躍の場として中国地方に限定せず、東京、大阪を始め全国および海外を志す学生をより強く支援します。

自らのアイデアを持ち、それを表現するプレゼンテーション能力に秀でた学生を優先的に採用します。
オフィスアワー
火曜日 16:30-18:00