シラバス情報

科目名
プロスポーツ論
授業コード
26015
担当者名
松永 隆
副題
野球とサッカーのビジネスモデルの比較からわかるもの
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
日本における2大メジャープロスポーツの野球とサッカーの世界的なビジネス展開の比較を通して、プロスポーツビジネスにおける今日的な課題の本質を読み解くことをこの授業のテーマとしたいと思います。 グループワークを中心に進めます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
学生自らが考えることを促し、ビジネスを志す者に最も求められる以下の能力を養うサポートをしていきたいと思います。課題解決のための情報収集力、情報分析力、それを元にどう行動に移すかを考える思考力、その考えを効果的に表現して協力者を増やすコミュニケーション能力です。
【身につく力】知識・理解、コミュニケーション能力、論理的思考・分析力  
授業計画
第1回 日本のスポーツ大国化を実現するための競技ごとのプロスポーツ振興と発展モデル
第2回〜3回 プロスポーツの財務①
         野球選手とサッカー選手どちらが儲かるか?
第4回〜5回 プロスポーツの経営戦略①
         野球型リーグ(チーム数制限型)とサッカー型リーグ(開放型)の比較から
見えてくるもの
第6回〜7回 プロスポーツの経営戦略②
         ドラフト制度の有無と戦力均衡策
第8回〜9回 プロスポーツの財務②
          日米プロ野球の放映権販売手法の比較から見えてくるもの
第10回〜11回 プロスポーツの財務③
          1990年代から始まったサッカーテレビ放映の革命がもたらしたもの
第11回〜12回 プロスポーツと法務
          ボスマン判決がもたらしたサッカー界の変革 
第13回〜14回 プロスポーツ財務④   
  資本の国際化がサッカー界にもたらした変革
第15回      総括

関連科目
スポーツビジネス視察Ⅰ(国内)
準備学習等の指示
①参考文献(下記参照) ”サッカーで燃える国、野球で儲ける国” を事前に読んでください。
② 「自ら調べ、自ら考える」 を常に心がけてください。
全体に毎週復習を30分実施して、グループワークにおける課題の整理と論理の構築にトライしてください。 
教科書
特に指定はしません。適宜プリントなどを配布します。
参考文献
●サッカーで燃える国 野球で儲ける国 スポーツ文化の経済史
ステファン・マンスキ—、アンドリュー・ジンバリスト著 ダイヤモンド社
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験を40%、授業への参加度、参加姿勢, グループワークでの貢献度を60%として総合的に評価します。 但し、出席回数が2/3に満たない場合には、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
住友商事㈱に20年勤務。主に農業関係の事業に従事。その間に中国に1年、米国に3年、カナダに5年駐在。30代は米国、カナダにおいては事業投資案件の最前線での関連会社の経営を経験。帰国後に日本サッカー協会に国際部長として転職。以後国際部にて16年間勤務。アジア、欧州を中心に40か国以上に出張。アジア各国に日本人指導者派遣事業を展開。タフな国際ビジネスを多数経験したこともあり、国際交渉には強みを発揮した。また同時に各国に普段着で話せる人脈を築いた。このような経験を踏まえ、アスリートファーストを基本姿勢としながらも如何にプロスポーツを健全に発展させ、その果実を社会に還元していくかという視点での授業を進めていきたい。 
備考
私語と飲食,および睡眠は禁止します。 このような行為があり、忠告に従わない場合は退出を要請します。