教員名 : G.R.ハラダ
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科目名
現代社会と人権
授業コード
13006
担当者名
G.R.ハラダ
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
1945年のポツダム宣言は、「日本国政府ハ日本国民ノ間二オケル民主主義傾向ノ復活強化二対スル一切ノ障害ヲ除去スベシ、言論、宗教及思想ノ自由並二基本的人権ノ尊重ハ確立セラルベシ」(10項)と規定しています。これらの占領軍当局の示唆を契機として、日本政府は、新憲法の制定に着手しました。制定された「日本国憲法」は、国民主権主義、平和主義、基本的人権尊重主義を三本柱として基本原則を導入しました。本講義は、この三本柱の中から基本的人権尊重主義、すなわち、日本国憲法の第3章「国民の権利及び義務」の部分を中心に具体的な事例(ニュース等に取り上げられるような分かりやすい課題、判例)をあげながら考え説明していく予定です。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義は、人権問題の現状と課題を楽しく学ぶことを目指します。この授業を通して、ニュース等に取り上げられる分かりやすい問題を中心に講義内容を構成し、詳しい法律問題に興味を持つことを目的にしています。
【身につく力】: 「知識・理解力」、「論理的思考力・分析力」。 授業計画
詳しい講義内容予定表は、講義の初日に配布しますが、基本的には次のような内容で進めていきたいと考えています。
第1回 人権の意義(嫌煙権訴訟を中心に) 第2回 幸福追求権と自己決定権1 (治療拒否の自由を中心に) 第3回 幸福追求権と自己決定権2 (同性愛の自由) 第4回 幸福追求権と自己決定権3 (代理出産と母となる権利) 第5回 現代社会と平等の問題 (再婚禁止期間違憲訴訟を中心に) 第6回 現代社会と平等の問題 (非嫡出子相続差別事件を中心に) 第7回 中間まとめ <中間小テスト> 第8回 良心の自由 (君が代伴奏命令事件を中心に) 第9回 信教の自由・政教分離原則 (剣道受講拒否事件や靖国神社公式参拝の問題を中心に) 第10回 表現の自由(立川テント村事件や「宴の後」の事件等を中心に) 第11回 生存権・労働基本(生活保護の問題と老齢加算違憲訴訟等を中心に) 第12回 参政権 (在外国民選挙権訴訟を中心に) 第13回 社会の発展と新しい人権1 (環境権・景観権の問題を中心に) 第14回 社会の発展と新しい人権2 (忘れられる権利を中心に) 第15回 まとめ 関連科目
日本国憲法 I、法学 II
準備学習等の指示
次週に行うテキストの関係箇所を1時間程度予習する必要はあります。
教科書
棟居・松井他編著『基本的人権の事件簿(第6版)』(有斐閣選書)
参考文献
『令和5年 ポケット六法』(有斐閣)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
成績は、二つの課題(10%)、中間小テスト(30%)、期末試験(60%)の結果をもとに評価し決定します。
*中間小テスト結果については可能な限り次週までに公表します。 実務経験と授業との関連
備考
授業で使うノート(PPT資料等)をHUE NAVIファイルに添付するので、毎週ファイルを確認する必要があります。また、宿題・課題はEdu Trackの課題ファイルに添付するので、その都度確認する必要があります。
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