教員名 : 渡辺 郁夫
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科目名
宗教学Ⅰ
授業コード
14004
担当者名
渡辺 郁夫
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)
授業内容
宗教を理解するには宗教を理解する視点をもつことが必要です。さらに独善的にならないために様々な宗教を理解し、宗教間の相互理解を目指します。また教育現場での扱い方を考えます。宗教学Ⅰにおいては日本と東洋の宗教を中心に考えます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
世の中には様々な宗教がありますが、それらを理解する視点を獲得することを目指します。宗教とは何かをまず考え、その人間観、生命観、世界観を理解し、哲学や芸術や科学との関係も考えながら、宗教一般への理解を深めるとともに、宗教学Ⅰにおいては主に日本と東洋の宗教の理解を深めることを目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第1回 宗教とは何か 宗教を理解するために必要な様々な視点を提示します。宗教の定義、人間観、生命観、世界観、文化、儀式、制度、社会との関係などを考えます。
第2回 宗教の人間観・生命観 宗教の人間観・生命観について、主に日本と東洋を例に、具体的には神道、仏教を中心に考えます。 第3回 宗教の世界観 宗教の世界観について、主に日本と東洋を例に、具体的には神道、仏教を中心に考えます。 第4回 宗教とアイデンティティ 宗教の役割として人間の自己形成、自己理解の柱になる点がありますが、それについて主に日本と東洋を例に、具体的には神道、仏教を中心に考えます。 第5回 宗教と哲学 宗教は哲学との関係が深く、また宗教自体にも宗教哲学があります。それらを道元、親鸞、西田幾多郎などを例にして考えます。 第6回 宗教と芸術1 宗教は芸術と関係が深く、宗教を素材にした芸術があります。宗教を素材、題材にした芸術について、主に東洋と日本を例にして考えます。 第7回 宗教と芸術2 宗教を直接の素材、題材としなくても、作品自体が宗教性を帯びることがあると思われます。それについて、主に東洋と日本を例にして考えます。 第8回 宗教と科学 宗教と科学の関係には様々な視点が考えられます。まず生命に関する科学として医学との関係を考えます。 第9回 宗教と鈴木大拙 日本人でも難解と言われる禅を世界に紹介した鈴木大拙の宗教理解を通して宗教の普遍性を考えます。 第10回 宗教と中村元1 中村元はインド思想、インド哲学の第一人者として多くの読者を持ちました。まず中村元とインド思想について考えます。 第11回 宗教と中村元2 中村元の功績にインド仏教の原点である原始仏教を新しく読みやすい日本語訳で紹介した点があります。中村元と原始仏教について考えます。 第12回 宗教と中村元3 中村元は仏教のみならずインド思想全般に深い理解を示しましたが、さらに世界の宗教や思想を視野に比較思想の視点も持ちました。中村元と比較思想について考えます。 第13回 宗教と内村鑑三 内村鑑三は日本人として明治維新期の日本で本格的なキリスト教理解をしました。新たに宗教を理解するとはどういうことか、内村鑑三を例として考えます。 第14回 宗教と教育1 宗教と教育の関係について、道徳教育との関係を考えます。 第15回 宗教と教育2 宗教と教育の関係について、道徳教育との関係を具体的に考えます。 関連科目
宗教学Ⅱ
準備学習等の指示
予習と復習に各2時間を要します。紹介する参考文献の読解を勧めます。
教科書
プリントとスライドを使用します。
参考文献
『インド思想史 第2版』(中村元 岩波全書) 仏典 聖書 他
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(80%)と授業への参加度(20%)によります。
実務経験と授業との関連
なし
備考
参考文献の内、授業で扱う部分については、プリントに引用します。また受講中の私語、飲食、携帯電話の使用を禁止します。
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