教員名 : 宮畑 加奈子
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科目名
法学Ⅰ
授業コード
14007
担当者名
宮畑 加奈子
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)
授業内容
この授業では、いわゆる法の概念や解釋でなどではなく、具体的にイメージしやすい生活に関する事柄を通じて法学の基礎知識を学ぶことを目標としています。法はまた、民法に代表される「私法」、憲法や行政法に代表される「公法」、さまざまな特別法、裁判例等により、時代のニーズに応えるため、時々刻々とその姿を変えているのが現状です。家族の問題、労働問題、悪徳商法等、私たちの周囲には法に関する教材が山積みです。見慣れた日常を法的観点から俯瞰することで、新たな思考方法を習得できます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
到達目標:社会人の常識としての法知識を身につけ、日常生活および教育・経済活動について法的な
視点から分析できるようになる。 関連性 :市民社会の存立基盤となる法は、我々の生活の質と安定性を維持する上で不可欠の存在で す。授業では、①法制度の基礎、②家庭生活、②学校教育、③消費者問題、④労働生活の 各領域と法の関係性について、生活者の視点から考察することを目的としています。 社会・公民の教職科目に関連する現代社会のルールや学校教育の法的位置づけを始めと して、「経世済民」が語源ともいわれる経済分野の学びについても理解を深めることが できます。 【身につく力】 知識・理解、論理的思考力・分析力、問題解決力 授業計画
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 社会生活と法 第 3 回 契約法の基礎 第 4 回 教育と法①(学校教育契約、大学自治等) 第 5 回 教育と法②(学校事故といじめ問題等) 第 6回 婚姻と法(婚姻の成立要件・効果、嫡出推定、児童虐待等) 第 7 回 親子と法(親権、面会交流、養育費等) 第8回 離婚と法(離婚制度、離婚後方法等) 第 9回 消費生活と法①(日常生活における取引の原則と消費者問題) 第10回 消費生活と法②(事例:サイドビジネス、マルチ取引等) 第11回 事故と法①(不法行為と損害賠償) 第12回 事故と法②(事例:ツイッターと不法行為等) 第13回 労働生活と法(労働者の権利、多様化する労働形態等) 第14回 相続と法(相続の意義、配偶者の相続権等) 第15回 国際社会と法(国際結婚等) 関連科目
法制度に関する基礎的な科目としては、他に民法Ⅰ・Ⅱ、日本の法律があります。
準備学習等の指示
教科書を事前に一読し、問題点を整理しておいてください。なお予習復習については、少なくとも各30分以上を心がけてください。
教科書
平野武他『私たちと法』(2022年3月改訂版)法律文化社
参考文献
『ポケット六法』(令和5年度版)有斐閣
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(80%)、小テスト(20%),受講態度により総合的に評価します(但し、小テストの実施回数により若干の変動があります)。また出席回数が11回以上で受講態度が良好な場合はプラス評価を行います。
実務経験と授業との関連
備考
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