教員名 : 丹羽 啓一
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科目名
情報処理論B
授業コード
24021
担当者名
丹羽 啓一
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(情報)
授業内容
本講義では、企業の業務活動などにおいて生じる様々な問題を解決するための取り組みについて解説します。具体的には、問題を解決の取り組み方について概観した後、モデル化の手法について紹介します。次に、データの収集・整理・分析・視覚的表現に関する方法について解説し、さらに、企業の業務改善に広く適用されているQC(Quality Control)の7つ道具などの分析手法について解説した後、問題の解決策を導き出すために用いられる最適化の手法を紹介します。最後に問題を解決するための改善策の評価方法などについてわかりやすく解説します。また、講義で学んだ内容に関する演習問題を毎回解いてもらいます。講義終了時に演習問題の解答について解説します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義では、まず、情報と情報手段を活用した問題の発見と解決に関する基礎的な知識と技術を習得します。また、これらの知識と技術を用いて、適切に問題を解決できる能力と態度を身に付けることを目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」 授業計画
第 1 回 問題解決の取り組み方(問題の発見から解決までの流れ)
第 2 回 問題解決の実際 第 3 回 業務活動のモデル化(データ主導型と機能主導型のモデル化手法) 第 4 回 データの収集方法 (ブレーンストーミング、バズセッション、質問紙調査法、面接法) 第 5 回 データの整理方法 (KJ法、決定表、決定木) 第 6 回 データ分析の手法I (確率的手法) 第 7 回 データ分析の手法II (統計) 第 8 回 データ分析の手法III (集合) 第 9 回 業務改善のための手法I (QCの7つ道具) 第10回 業務改善のための手法II (新QCの7つ道具) 第11回 データの視覚的表現 第12回 最適化I (線形計画法) 第13回 最適化II (待ち行列理論) 第14回 問題解決の過程と結果の評価I (評価手法) 第15回 問題解決の過程と結果の評価II (評価の実際) 関連科目
情報処理基礎、情報入門演習B、ビジネス概論、ビジネス統計学、オペレーションズ・リサーチ
準備学習等の指示
毎回の講義では、疑問点を自らメモする習慣を身に付けて下さい。講義の後に自ら復習しながら、どうしても解決出来ない疑問点は、次回の講義の最初に質問して下さい。約60分程度は予習と復習に時間をかけましょう。
教科書
教科書は用いません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
「経営工学のエッセンス−問題解決へのアプローチ−」、中島健一編著、朝倉書店
「令和4-5年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集(よくわかるマスター)」、富士通エフ・オー・エム株式会社、FOM出版 「品質管理のための統計的手法」、安藤貞一、二見良治、岩崎日出男著、共立出版 「Excelで学ぶ経営科学入門シリーズV 品質管理」、荒木勉、伊呂原隆著、実教出版 「表現能力」、小原敏雄、君島浩著、共立出版 「ORの基礎」、平井利明、横田雅利著、ムイスリ出版 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
授業への参加度合いを考慮するとともに授業で実施する演習課題の提出状況と定期試験の結果で総合的に成績評価します。
定期試験の結果:90% 授業への参加度合いと演習課題の評価:10% 実務経験と授業との関連
備考
情報処理基礎、ビジネス概論、ビジネス情報入門、情報処理論Aといった科目と合わせて履修してください。
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