シラバス情報

科目名
メディアビジネス特講D
授業コード
25023
担当者名
山田 哲敬
副題
映像とビジネス
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
<はじめに>
・映像コンテンツを取り扱うビジネスは多岐にわたっています。従来からのテレビ、映画、広告、制作プロダクションに続き、ケーブルテレビや衛星放送の出現、さらに通信事業のインターネットや携帯電話が参入してきています。
・ネット時代の大きな潮流として、これまで受け手であった市民の手によるコンテンツ、例えば、ユーチューバーなどがつくるUGC(ユーザー作成コンテンツ)の大量流通の問題があります。一方、日本独自のトレンドとして、サブカルチャーだったアニメーション人気沸騰と世界的流行があります。
・日本を含む先進国は、コンテンツ産業の振興策を打ち出しています。これは世界の産業構造が大きく変わる中、コンテンツ産業が経済成長を促す大きなカギになってきたからです。

<この授業では>
・映像コンテンツを扱う業界の歴史と現状を俯瞰し、さらには今後の可能性について考えていきます。また、それぞれの業界がどのように関連しあい、どんな価値を生み出しているかについて理解を深めます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
<授業の目的>
・映像コンテンツ業界に興味がある、あるいは目指しているみなさんに、ビジネス面からの理解を深めてもらうことです。

<到達目標>
・映像コンテンツ業界の特徴を理解し、説明できる
・映像コンテンツ業界の相互関係を理解し、説明できる
・メディアリテラシーを理解し、説明できる

【身につく力】「知識・理解」「論理的な思考力・分析力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回  オリエンテーション 日本のコンテンツ産業 今、なぜ大切なのか
第2回  日本のメディア産業 デジタル化とニューノーマル
第3回  映画 マルチウィンドウ戦略
第4回  広告 進展するインターネット広告
第5回  アニメ 拡大するネット配信と海外市場
第6回  放送(1)免許事業とネットワーク
第7回  放送(2)若者のテレビ離れと新しい番組指標
第8回  放送(3)キー局によるネット戦略
第9回  インターネット(1)すべてのメディアを飲み込むインターネット
第10回 インターネット(2)GAFA 独占企業の出現と規制の動き
第11回  新聞・出版 紙の衰退とデジタル化
第12回  ゲストスピーカー「マスメディアの役割」
第13回  デジタル化で変わる著作権 小テスト
第14回  デジタルとネットがもたらしたDX
第15回  まとめ レポートテーマ
※ゲストスピーカーの都合により、各回の順番は変動することがあります。
関連科目
現代マスメディア論、広告論、メディアリテラシー、コミュニケーション論、メディア経済論
準備学習等の指示
・映像メディアビジネスは常に変化を遂げています。新聞、テレビ、雑誌。あらゆる情報に注意を払っていきましょう。  
・毎回のテーマに沿ったメディアを最低でも30分、できれば1時間以上見ましょう。
教科書
教科書は使用しません。代わりにプリントなどを配布します。
参考文献
菅谷実、中村隆ほか(2005)『映像コンテンツ産業論』丸善
スコット・ギャロウェイ(2018)『the four GAFA 四騎士が作り変えた世界』 東洋経済新報社
デジタルコンテンツ協会(各年)『デジタルコンテンツ白書』デジタルコンテンツ協会
電通総研(各年)『情報メディア白書』ダイヤモンド社
藤竹暁、竹下俊郎(2020)『図解 日本のメディア』NHK出版
湯浅正敏(2020)『メディア産業論』ミネルヴァ書房
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
・期間中に1回の小テスト、期末にレポートの提出を義務付けています。これらと、毎回の授業後に書くリアクションペーパー(感想、質問、意見)を評価対象として重視します。出席回数が11回以上からは、プラスになるよう評価を行います。
・小テスト(20%)、期末レポート(40%)、授業への参加度(20%)、リアクションペーパー(20%)
実務経験と授業との関連
・テレビ局で37年間、主に記者やプロデューサーとして、映像コンテンツと深くかかわってきました。 また、プロダクション社長や東京支社長として、ビジネス面での映像コンテンツ業界を経験しています。
備考