教員名 : 中村 隆行
|
科目名
スポーツ組織論
授業コード
26016
担当者名
中村 隆行
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
組織とは、人々がともに目的に向かって、働く(協働)にすることによって一人ではできないような目的を達成するために作られます。世の中には、さまざまな組織がありますが、、ここでは、スポーツにかかわる組織を対象領域としつつ、社会にある組織とも共通するテーマ・トピックを通じて組織の持つ問題を探っていきます。 組織と人との関係でいえば、モチベーション、リーダーシップ、コミュニケーション、チームワークの問題について取り上げます。組織内の問題として、組織デザイン・組織変革・組織文化といったテーマを取り上げます。スポーツ組織もさまざまですが、スポーツの果たす機能について理解を深めていきます。 【授業方法】 授業の進捗に合わせて 理解度を確認するため、課題レポートの作成や小テストを行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【到達目標】
(1)多様なスポーツ組織についてその特性を学習するとともに組織と人と社会環境状況の関係を組織理論を通じて理解し関心を深める事を目標にします。 (2)組織についての諸問題、リーダーシップ、モチベーション、コミュニケーション、組織デザイン、ストレス、リスク管理、組織文化、組織変革などについて基礎知識獲得を目標にする。また、理解した内容を説明することができるようになります。 (3)多面的視野を獲得することができようになります。 【身につく力】 ①知識・理解、②論理的思考力・分析力、③問題解決力 授業計画
第1回 組織とは何か? 組織で何が問題となるか?組織は人をどう見ているのか、組織における人間観を学習します。
第2回 プロスポーツ、地域スポーツ、企業スポーツクラブ、学校スポーツそれぞれのチーム・組織にはどのような特徴があるのでしょうか?具体的事例を通じて考えます。 第3回 スポーツNPOとは何か?広島県内の組織を紹介しするとともに、特徴を検討します。NPOトップスポーツネットワークを通じて広島のスポーツ組織を考えます。 第4回 組織の中の個人—モチベーション・やる気を上げるには? 内容理論・過程理論という大きな2つの潮流をはじめとしてやる気を持続させるという事象の考え方を学びます。 第5回 組織の中の個人—モチベーションについて、内発的動機付け・職務特性理論など要因理論や過程理論についての意義や内容を検討します。 第6回 集団レベル—集団凝集性、、同調圧力も組織の在り方に影響を与えます。これらが同組織の成果達成に影響をもたらすか考えます。、 第7回 集団レベル—リーダーシップとはどんなことでしょうか。リーダーシップについてー特性論、行動論、状況適合論、変革型リーダーシップ論モデルを検討します。 第8回 組織レベル—組織をどう作る・組織デザイン— ラインとスタッフ、事業部制、職務制、ネットワーク組織、等検討します。 第9回 特別講師の講義(予定)(総合型地域スポーツクラブについて学ぶ) 第10回 組織レベル—組織文化— 組織文化、ガバナンス、組織変革、学習する組織が生き残る。学習することの重要性を考えます。 第11回 組織と環境—組織戦略— 構造は戦略に従う—SWOT分析、コア・コンピタンスなどと環境と組織、戦略について学習します。 第12回 危機管理とリスク・マネジメント スポーツをしていると必ず怪我や事故はつきものですが、リスク対策を考えておかないと訴訟や損害賠償など責任が生じてしまいます。組織とリスクマネジメントについて学習します。 第13回 スポーツ法制度とスポーツマネジメント 第14回 海外のスポーツ組織を見てみよう 第15回 まとめとふりかえり、それぞれのテーマのポイントの整理 関連科目
スポーツ経営学 スポーツマーケティング論
準備学習等の指示
レジメを配布します。それをもとに復習を行ってください。課題を出しますので予習をして来てください。予習復習に1時間は必要です。
教科書
HUENAVIで、授業資料を掲載します。
参考文献
適時指示しますが、次の書籍を参照ください。
畑 攻 小野里真弓 編著 『基本・スポーツマネジメント』 (2017年) 大修館書店 田尾雅夫 編著「よくわかる組織論」 (2016) ミネルヴァ書房 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
受講態度(20%)、定期試験(60%)、レポート(20%)で評価します。
実務経験と授業との関連
PO支援センターで、スポーツNPOの立ち上げ、運営支援に携わってきた経験を通じ、スポーツ組織とくに、障がい者スポーツ、総合型地域スポーツクラブについてネットワークを有する。この経験を活かして講義を進めて行きたい。
備考
組織論を学び実践にいかしてもらうためにも組織人として社会人としてのルール・基本的マナー(私語厳禁・挨拶・時間厳守など)の厳守を求めます。
※(公財)日本スポーツ協会公認スポーツ指導者養成講習専門科目 スポーツ共通科目(本学対象科目) + 専門科目(本講義)+ 資格試験(別途連絡)= 資格取得となります。 |