シラバス情報

科目名
アジア経済
授業コード
26020
担当者名
永田 智章
副題
アジア太平洋地域における日本の役割
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類

授業内容
あなたがいま1番知りたい国、あるいは1番行ってみたい国はどこですか? その国はアジアまたは太平洋地域にある国でしょうか? 4年間の大学生活で、どこかひとつ、大好きになれる国を見つけることができ、実際にその国を訪れることができれば、視野が広がり、人生観が変わってくるかもしれません。
私たちの日常生活は、アジア太平洋地域と経済的な結び付きが深まり続けています。日本で生活していると思っても、、たとえ海外で起きていることを意識しなくても、私たちはアジア太平洋地域の一員として生活しているのです。

この授業では、アジア太平洋地域に焦点を絞り、国際経済学の視点から、皆さんの「大好きな国探し」をお手伝いしようと考えています。それもできるだけ視覚を通して。90分間で海外旅行をすることは難しいですが、それだけの時間を使って、スクリーンに映し出されるアジア太平洋地域の国々と、そこで生活している人々のことを覗いてみませんか。

受講生の皆さんの理解度を確かめることと、この授業への質問やリクエストを受け付けることを目的とし、定期的に200文字程度のミニレポートに課題として取り組んでもらいます。可能な限り次回以降の授業の中で解説、回答、返却をする予定です。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【目標】
◎日本と経済的な関係が深いアジア及び太平洋地域の国々について、まず、これらの国々の歴史、社会、文化に興味を持ち、基本的な事柄を理解しましょう。
◎次に、その中から1カ国を選び、しっかり研究を深めるための経済学的な基礎を固めましょう。
◎そして、これら2つの視点を踏まえ、アジア太平洋地域の経済活動における日本の役割を自分なりに考え、説明できるようになりましょう。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「斬新な発想をする力」
授業計画
第1回 アジア太平洋地域の経済発展:先進国・新興国・途上国・移行国
第2回 貿易関係(1):歴史的にみた関係
第3回 国際関係(2):輸出志向経済成長&自由貿易協定
第4回 投資関係(1):外国資本誘致
第5回 国際関係(2):日本企業による直接投資
第6回 外国為替:円ドルレート・円ユールレート・人民元動向
第7回 開発金融:中華系資本 金融危機の克服
第8回 経済協力:政府開発援助の効果
第9回 市場経済移行と工業化:改革開放政策
第10回 観光開発:ハード経済からソフト経済へ
第11回 クリエイティブ産業への期待:クールジャパンの衝撃
第12回 経済開発と環境保全:持続可能な経済発展のために
第13回 アジア経済と日・米・欧州経済:世界の成長センター
第14回 アジア経済とオセアニア経済:APEC TPP
第15回 アジア太平洋地域の競争と協調:日本の役割と責任
関連科目
経済入門 経営入門 スポーツ経営入門 経済学基礎 国際経済学
準備学習等の指示
毎回授業の復習を心掛けてください。そのためにしっかりノートを取り、たとえ20分程度でも構いませんから、読み返す習慣を身に付けると、きっと勉強が楽しくなると思います。また、新聞やニュース等で国際的な時事問題について知っておく努力をしてください。
教科書
大野健一・桜井宏二郎[共著](1999)『東アジアの開発経済学』有斐閣アルマ 本体価格 2,000円 ISBN4-641-12044-7
参考文献
とくに指定はしません。ただし、新聞や雑誌記事など、授業を理解するために有益と思われる文献や資料を、必要に応じ紹介、配布する予定です。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(70点)、課題ミニレポート(30点)、ただし、授業への参加度、受講態度等を配慮し、必要に応じ調整することがあります。
実務経験と授業との関連
備考
(1) 受講心得:みんなが楽しく気持ちよく学べる時間と空間を創りましょう。そのためにマナーを守って、最後までとことん頑張ってください。
(2) 担当教員として真剣に授業をします。学生として真剣に受講してください。