財務諸表論Ⅰ

33003

橋本　弘

財務諸表論の基礎講義

4.00単位

1年

2023年度前期

財務諸表論は、税理士試験科目のうち簿記論とともに必ず受験しなければならない科目です。
本講座では、仕訳から損益計算書、貸借対照表の作成の裏づけとなる考え方を学習します。後期に開講する財務諸表論Ⅱとあわせて履修することにより、税理士受験科目である財務諸表論の受験対策となります。
各単元終了後、次回の講義で復習問題の演習、解説を実施します。

税理士の受験科目である財務諸表論について必要な知識を習得することを目標とします。
2024年８月の受験を目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」　

第１回　 簿記の基本〜仕訳復習〜
第２回　 簿記の基本〜決算〜
第３回　 貸借対照表の作成及び表示区分について
第４回　 損益計算書の作成及び表示区分について
第５回　 現金取引の処理（現金の範囲）
第６回　 当座取引の処理（当座借越、決算時の処理）
第７回　 金銭債権の処理、手形取引（割引手形、不渡手形）
第８回　 関係会社に対する金銭債権・金銭債務
第９回　 割引現在価値の計算、貸倒引当金（財務諸表の表示方法）
第10回　 貸倒引当金（財務内容評価法、キャッシュフロー見積法）
第11回　 棚卸資産の単価計算
第12回　 売上原価の表示方法（棚卸減耗損、商品評価損）
第13回　 値引きと割引の表示
第14回　 他勘定振替の表示、損益計算書の注記
第15回　 第１回講義〜第14回講義までの確認問題の演習
第16回　 第15回講義で演習した問題についての解説
第17回　 有形固定資産の基礎知識、減価償却の基本
第18回　 取得原価の算定（一括購入、割賦購入）
第19回　 会計上の見積りの変更
第20回　 有形固定資産（資本的支出と収益的支出）
第21回　 無形固定資産の会計処理（自社利用のソフトウェア）
第22回　 ソフトウェアの耐用年数の変更
第23回　 営業費の概要（従業員給与及び役員報酬の違い）
第24回　 販売費及び一般管理費の表示
第25回　 有価証券の表示区分
第26回　 有価証券の期末評価（売買目的、満期保有）
第27回　 有価証券の期末評価（その他有価証券、関係会社）
第28回　 有価証券の分類と評価の総合問題
第29回　 第17回講義〜第28回講義までの確認問題の演習
第30回　 第29回講義で演習した問題についての解説

財務諸表論Ⅱ、簿記論Ⅰ、簿記論Ⅱ

次回講義までに各講義単元の問題集を解答し、復習（1時間〜2時間）を行うようにして下さい。

ネットスクール出版　簿記論・財務諸表論Ⅰを使用します。

テキストについては、第１回講義で販売します。
テキスト、問題集あわせて販売金額4,000円（税込）　
簿記論Ⅰと同様の教材を使用します。

会計法規集（中央経済社）

定期試験を実施します。

定期試験…60％以上
復習問題、第15回講義、第29回講義で実施する確認問題…10％以内
授業への参加度…30％以内（単元ごとの復習問題を含む）
として総合的に評価します。

特に無し

受講条件：簿記知識（日商簿記検定2級程度の知識）
必要物品：１２桁の電卓（携帯・スマホの電卓機能の使用は不可）

〜簿記論と財務諸表論の違いについて〜
会計の目的は企業が公表する財務諸表（貸借対照表や損益計算書など）を通じて、株主、投資家、銀行などの外部利害関係者に対して企業の財政状態及び経営成績等の情報開示を目的としています。
財務諸表論については、外部に公表される財務諸表の作成を学び、簿記論においては、財務諸表を作成するために必要な企業内部で行う会計帳簿の記載について学びます。
いずれの講義も、仕訳などの会計処理を学ぶ事に違いはありませんが、簿記論は計算が主になるのに対して、財務諸表論では計算及び財務諸表の表示や関連する背景の理論を学んでいきます。