教員名 : 河口 忠史
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科目名
不動産実務法務Ⅰ
授業コード
33007
担当者名
河口 忠史
副題
不動産取引の契約、権利関係・その他(民法を日常生活に活用)
科目ナンバリング
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
不動産実務法務Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでは、毎年10月に行われる宅地建物取引士資格試験
(通称、宅建士試験)に向けて、試験合格を目指すための講義を行います。 宅建士は不動産業界では必須の国家資格といわれ、関連する建設業界や金融業界 などでも評価されるので、履歴書に書いて就活のアピールに活用できます。 実務法務のⅡ・Ⅲは前期に実施され、実務法務Ⅰは後期に実施されます。 この3科目全部で試験範囲の全体をカバーしますが、各科目の内容は、 重複なく独立していて、どの科目からでも、一部の科目だけでも 受講して、資格試験に準備することができます。 問題演習については、授業内でまとまった演習時間を取りませんので、 別に有償で頒布する問題集を使った自主的な自宅学習となります。 また、毎回授業の最後に小テストを出し、次の授業の冒頭で解説を実施します。 モデル履修計画 (後期にⅠを履修)→(前期にⅡ、Ⅲを履修)→10月に宅建士試験を受験 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【身につく力】「知識・理解」「問題解決力」「チャレンジする力」
実務法務Ⅰでは、3分野の内の「権利関係(契約)」分野を学びます。 宅建士試験では、3分野全体から50問、権利関係分野から14問出題されます。 不動産業では、不動産売買契約や賃貸借契約が大事であり、それらから 発生する権利や義務など、根拠となる民法、借地借家法、建物区分所有法 などの重要な法律のルールと、その考え方を勉強します。 この分野は、範囲のすそ野が広いだけに取り組みづらいです。 試験に出題される分野に重点を置いて、民法などの規定の制度趣旨を 理解して事例に当てはめ結論を導く考え方を身に着けることを目指します。 また、この分野の出題14問に対して、9問が獲得できるようになることを目標とします。 さらに、国家資格である宅地建物取引士資格試験に向けて、 資格取得に必要な知識の理解と獲得を目的とします。 授業計画
テキストに従って目次の順に全範囲を学習していきます。
第 1回・契約の成立、債権・債務の意義 第 2回・だまされて契約した場合の救済など 第 3回・仮装売買、間違ってした契約などの扱い 第 4回・未成年者が単独でした契約の扱い 第 5回・取得時効の制度 第 6回・消滅時効の制度 第 7回・代理人による契約の扱い 第 8回・無権代理人、表見代理制度 第 9回・債務不履行(契約違反) 第10回・契約の債務不履行に基づく解除、手付解除 第11回・債務の弁済 第12回・売主の契約不適合責任(瑕疵担保責任) 第13回・相続制度 第14回・遺言・遺留分の制度 第15回・物権変動の第三者対抗要件 第16回・不動産登記法 第17回・抵当権の性質・効力 第18回・保証、連帯保証 第19回・連帯債務 第20回・共有、共有物分割 第21回・建物区分所有法(通称「マンション法」) 第22回・借地借家法/借家(建物賃貸についての特別法) 第23回・借地借家法/借地(建物所有のための土地賃貸の特別法) 第24回・不法行為による損害賠償請求 第25回・請負契約、委任契約 第26回・債権譲渡契約 第27回・相殺 第28回・民法その1(いろいろな物権) 第29回・民法その2(いろいろな契約) 第30回・〃(債権者代位権、債権者取消権など) 関連科目
・不動産実務法務Ⅰ(後期) 不動産の売買契約、賃貸借契約
・不動産実務法務Ⅱ(前期) 宅地建物取引業法(不動産業の規制法) ・不動産実務法務Ⅲ(前期) 不動産にかかる法令上の制限、不動産の税金 それぞれの内容は独立しているので、どれからでも始めることができます。 モデル履修計画 (後期にⅠを履修)→(前期にⅡ、Ⅲを履修)→10月に宅建士試験を受験 準備学習等の指示
基本的に、予習は不要です。逆に、復習をしっかりとしてください。
目安としては、授業と同じ時間(1時間半)位をかけて復習し、 対応する過去の本試験問題を、頒布する問題集で解いて自習します。 正解することよりも、解こうとすることで誤解や記憶違いが 見つかるので、そこをテキストで復習すると理解が深まります。 教科書
1.テキスト: 「2023出る順宅建 合格テキスト (1)権利関係」 ※1
2.問題集 : 「2023出る順宅建 ウォーク問 本試験問題集 (1)権利関係」(別売) ※2 ※1のテキストは、無料で講義内で配付します。 ※2の問題集は、別途ご購入が必要です。(税込1,700円程度) 講義内で、お振込用紙を配布します。 振込方法・振込期限などの詳細につきましては、第1回目の講義時にご案内します。 参考文献
なし
定期試験の実施
定期試験を実施します
成績評価の方法
評価割合は、定期試験60%、(小テスト+授業への参加度)40%とします。
小テスト回数は、第1回〜第29回の各回、全29回実施します。 毎回授業の最後に小テストを出し、次の授業の冒頭で解説を実施します。 <出席回数の取扱い> ・出席回数が22回以上の出席者については、授業への参加度に加味します。 実務経験と授業との関連
備考
宅地建物取引士資格試験
【実施団体】 (財)不動産適正取引推進機構 http://www.retio.or.jp/ 【受験資格】 特になし (実務経験は不要) 【受験料】 8,200円 (※2022年度) 大まかな例年のスケジュール 【要綱発表】6月(官報および上記のURLにて) 【受験申込】7月 【試験日】 10月第3日曜日 【合格発表】11月末から12月初頃 なお、上記のURLで、過去の本試験問題を見ることができます。 |