教員名 : 広田 堅志
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科目名
ゲームを通じてグローバル社会を理解しよう
授業コード
35028
担当者名
広田 堅志
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
これから実社会へ旅出つ学生の皆さんにとって、力強く生き抜くため、グローバルな視野と歴史的洞察力が必要であります。 この授業では、アクティブラーニング手法の学習(ゲーム・ロールプレイング・ワークショップ)を通じて、国際社会の問題について考えるきっかけを与えてくれます。具体的には、「世界経済のしくみ」、「私と世界のつながり」、「援助について考えてみよう」という3つのテーマに分けて、それぞれのテーマの具体的な内容に沿ってゲーム・ロールプレイング・ワークショップを実施します。その活動の結果にもとづく発表、ディスカッション、振り返りを行います。 【実施方法】 今日のグローバル社会においてさまざまな問題の中からいくつかのテーマを決め、非常に複雑な現実社会のできごとを単純化、モデル化し、それぞれのテーマについて、ゲーム・ロールプレイング・ワークショップを行って後に発表やディスカッションを行います。 ゲーム・ロールプレイング・ワークショップの中から、異なる文化や価値観をもつ国々に対する理解、特に先進国と発展途上国の経済的・社会的な格差をはじめとする国際社会の問題について、いろんな角度から皆さん自らの考えを引き出します。 【課題等のフィードバック】 毎回授業中で行われた活動の内容をもとに、聴講感想文並びに振り返りシートの提出を求め、質問や有意義なコメントを次週の授業の冒頭で解説付きで全員で共有します。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、共生力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
(1)これまで自分が生きている環境と異なる世界への関心を高め、共生力を養うための基本知識を習得します。 (2)教えられるのではなく、参加者一人ひとりが自ら感じ、発見し、考え、議論することによって、自己発見能力とプ レゼンテーション能力を高めます。 【身につく力】「コミュニケーション能力」「論理的思考力・分析力」「協働して成し遂げる力」 授業計画
第1 回 オリエンテーション・人間力チェックシート【初回】の実施
この授業の内容、目標、スケジュール、授業方法等について説明します。これからの授業を円滑に進めるため、自己紹介し、グループ編成をします。 この回では、オリエンテーションの後で、まず人間力について理解し、どの人間力を身につけたいかを意識します。 第 2 回 第一部—「世界経済のしくみ」その1:貿易ゲーム 貿易ゲームを通じて、世界経済の基本的な仕組みを理解し、それにより引き起こすさまざまな問題に気付き、これら問題を解決するための自分たちの考えを引き出します。振り返りシートを作成します。 第3 回 ディスカッション 前回の貿易ゲームでまとめた振り返りシートの下で、グループ間ディスカッションを行います。 第4 回 第一部—「世界経済のしくみ」その2:コーヒーの歴史を調べよう コーヒーの基礎知識を知り、発展途上国である生産国と消費国である先進国という経済構造について考えてみよう。 第 5回 第一部—「世界経済のしくみ」その3:アロマ村のコーヒー農園 コーヒーの栽培経験を疑似体験し、生産者の置かれている状況や流通・小売り・消費に関する問題に気づきます。 第6 回 第二部—「私と世界のつながり」その1:私たちの生活とケータイ ケータイの歴史に関するクイズを行った上で、私たち一人一人にとってケータイはどのような存在と言えるのかについて考えてみよう。 第7 回 第二部—「私と世界のつながり」その2:ケータイの原材料の世界地図とそれをめぐる争奪戦 軽量で多機能を備えた小さな塊—ケータイの中にどういう原材料が入っているかを確認した上、これら原材料の産地の人々はどんな暮らしをしているのかについて考えてみよう。 第8 回 第二部—「私と世界のつながり」その3:売る人、買う人〜広告を読み解く・人間力チェックシート【中間ふりかえり】の実施 ケータイを購入するとき、何を基準に選びますか。機能?デザイン?それとも値段?今持っているケータイはどの基準で購入しましたか?ケータイを購入する際、広告にどのような影響を受けましたかを、マーケティング戦略の視点から振り返ってみよう。 この回では、自身の人間力の変化を中間ふりかえりとして実施し、その変化に対する考えを仲間たちへ伝えます。 第9 回 第二部—「私と世界のつながり」その4:ケータイの生産現場での労働・環境問題を体験しよう 格安ケータイなど安い値段で手に入る理由の一つは、部品などをアジア地域の発展途上国で製造することにより、人件費などコスト削減が可能になっているからであります。その一方、これら生産現場の生産者に、ケータイの製造はどのような影響を与えているのかについて考えてみよう。 第10回 第二部—「私と世界のつながり」その5:ケータイを取り巻く諸問題と私たちにできること これまでケータイについていろんな立場から問題を考えてきました。これら問題点を総合的にまとめた上、私たちにできることを考えてみよう。 第11回 第三部—「援助について考えてみよう」その1:タイのバーン村で一枚の看板を発見 タイのバーン村で小学校へお金を寄付してほしいという看板を発見、ここで、「援助」することの意味について考えてみよう。 第12回 第三部—「援助について考えてみよう」その2:再びバーン村へ 村人が望んでいる「援助」は、一体なんでしょう?よりよい援助を提供するため、再びバーン村へ。ここで、援助を「する側」と「される側」の認識の違いについて考えてみよう。 第13回 第三部—「援助について考えてみよう」その3:本格的援助へ向けて 現地調査の後、現在進行中のプロジェクトの中から自分たちが参加したいプロジェクトを選ぼう。ここで、開発プロジェクトの種類や方法を知る上で、開発プロジェクトを評価する視点について考えてみよう。 第14回 第三部—「援助について考えてみよう」その4:「される側」から見たボランティア ボランティアを受け入れる立場から、ボランティアを「する側」と「される側」の課題と問題点を考えます。 第15回 授業の総まとめと最終レポートの作成・人間力チェックシート【最終ふりかえり】の実施 この回では、授業の総まとめと最終レポートを作成した後、総合的な振り返りを通して、自身の人間力がどのように成長したのかを理解します。 関連科目
準備学習等の指示
この授業は、興動館科目の共生力フィールドの授業です。①他者を共感的に理解する力を持つようにするためには、学内及び地域社会の国際交流活動を積極的に参加すること。②豊かな自己表現力をもつようにするためには、毎回の授業で少なくとも1回発言するよう心掛けること。また、毎回の授業内容を事前にアナウンスしますので、授業日までに30分から1時間程度の予習をしてくるとより授業の理解度が高まります。
教科書
教科書は使用しません。必要なものがあれば、授業でそのつど指示します。
参考文献
必要なものがあれば、授業でそのつど指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
① 授業への参加度(授業参加への姿勢、態度):15%
➁ ゲーム・ワークショップ、ディスカッション、プレゼン資料の作成・発表、授業中・後のフィードバックシートの記入(受講感想の記入を含む):60% ③ 最終レポートの提出:25% 上記の3点による総合評価とします。 実務経験と授業との関連
備考
定員を30名とします。
興動館科目では、あなたの 人間力の成長を記録するために、ふりかえりと分かち合いを重視した「人間力チェックシート」を作成していただきます。 【注意とお願い】 この授業は、受講生自ら授業に参加することで授業を展開していくスタイルとなっています。第1回目のオリエンテーションでは、授業の内容、目標、スケジュール、授業方法、グループ編成等授業運営上に係る重要事項について説明しますので、必ず出席するようにしてください。第1回目の授業で無断欠席した学生の履修登録を認めませんので、十分注意してください。 |