シラバス情報

科目名
情報科教育法Ⅱ 【教職】
授業コード
51010
担当者名
竹口 幸志
副題
専門教科「情報」の教育目標等を学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(情報)

授業内容
まず情報科成立期からの歩みをふまえながら、学習内容の基準である高等学校学習指導要領情報科の変遷について学修する。それらをもとに情報科の目標、育てたい学力とその評価について理解する。
この基本的な理解を基に、今日の情報科授業に求められている内容を学習させるための具体的な課題について、情報科教育学の理論をふまえて考えていく。
こうして理解した知識や力をもとに教材研究を行い、学習指導案を作成し、それに基づいて模擬授業を行う。確認テスト及びレポートにより、身に付いた知識や能力、これからの課題について振り返る。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
高等学校学習指導要領に示された情報科の目標と学習内容及び授業設計をテーマとし、以下のことを到達目標とする。
 高等学校情報科の目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された高等学校情報科の学習内容について、情報科教育学と関連させて理解させるとともに、様々な学習指導理論を踏まえながら具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。
この授業内容を理解することで、高等学校情報科の教員免許状を取得するために必要な基本的な知識を理解し、「コミュニケーション力」を身に付ける。また、その知識等を用いて情報科の授業を構成する基礎的な力、「プレゼンテーション能力」を身に付ける。
【身につく力】「知識・理解」「コミュニケーション力」「プレゼンテーション能力」
授業計画
第 1 回 : 主として専門学科において開設される教科「情報」について −改訂の趣旨−
第 2 回 : 主として専門学科において開設される教科「情報」について
−専門教科情報科の目標、専門教科情報科の科目編成−
 第 3 回 : 科目「情報産業と社会」・「課題研究」・「情報の表現と管理」・「情報と問題解決」の目標、
内容とその取扱い
 第 4 回 : 科目「情報テクノロジー」・「アルゴリズムとプログラム」・「ネットワークシステム」の目標、
内容とその取扱い
 第 5 回 : 科目「データベース」・「情報システム実習」・「情報メディア」の目標、内容とその取扱い
 第 6 回 : 科目「情報デザイン」・「表現メディアの編集と表現」・「情報コンテンツ実習」の目標、内容と
その取扱い
 第 7 回 : 教育課程の編成と指導計画の作成
 第 8 回 : 専門教科情報科における学習評価 −目標に準拠した評価について−
第 9 回 : 情報科教育に関する教育研究事例Ⅱ
 第10回 : 授業設計の方法 −生徒の認識や実態をふまえた指導計画(学習指導案)をつくるⅡ−
 第11回 : 授業設計の方法 −情報機器と教材の活用をふまえた指導計画(学習指導案)をつくるⅡ−
 第12回 : 授業設計の方法 −評価規準・評価基準をふまえなた指導計画(学習指導案)をつくるⅡ−
 第13回 : 学習指導案に基づく模擬授業(表現と伝達)−情報機器と教材の活用を含む−
 第14回 : 学習指導案に基づく模擬授業(コミュニケーションとネットワーク)
−情報機器と教材の活用を含む−
 第15回 : 学習指導案に基づく模擬授業(情報社会と問題解決)−情報機器と教材の活用を含む−

関連科目
情報科教育法Ⅰ、情報と職業、情報社会と情報倫理、商業科教育法Ⅰ、商業科教育法Ⅱ、
教育方法学(教育課程論を含む)、道徳教育指導法
準備学習等の指示
テキストの予習と復習。(受講前には必ずテキストを読んでおくこと。わからない用語などは事前に調べてくるとより授業の理解度が高まります。約100分以上は予習と復習にかけること。)また、模擬授業の準備には、時間をかけること。学習指導案の作成や模擬授業の練習には、100分以上必要である。
教科書
・高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 情報編(開隆堂)
・情I705 最新情報I(実教出版)
参考文献
その他、授業中に適宜指示、または資料を配付する。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
学生に対する評価
 模擬授業及び学習指導案(40%)、確認テスト(30%)、レポート(30%)
・学習指導案による模擬授業を行い、適切な学習指導案であるか、基本的な学習指導ができているかを評価する。
・確認テストは、情報科の目標、育てたい資質・能力、学習内容、授業設計などについて、適切に説明できているかを評価する。
・レポートは、調査したこと、理解したこと、疑問や気づき、意見したこと等をまとめているかを評価する。      
実務経験と授業との関連
備考
情報科学の進展は早いので、最新の情報を収集するように努力すること。