数学Ｃ

13014

青谷　章弘

統計基礎

2.00単位

2年

2023年度前期

データを可視化したり、数値化したりする手法として統計学の基礎を学習します。また、不確定な事象を扱う手法として確率の基礎も学習します。学習した数学的事項を利用して問題解決する場面を通じて、数学を利用する良さも学びます。
授業では，自分で問題を解く時間や，解いた問題を振り返ってその過程をペアで説明する時間をとります。また，当日の講義内容を踏まえた宿題を毎回課し，次週の授業の冒頭で解答と解説を実施します。これらの取り組みを通じて，授業内容の理解を深め，記憶の定着を図ります。
毎回の授業の最後に小テストを実施し、解答を次週の授業資料に提示し，必要に応じて解説も行います。　

本講義では以下ができるようになることを目標とします。
　１．ヒストグラム，箱ひげ図，相関図などを用いてデータを可視化することができる。
　２．代表値，分散と標準偏差，相関係数などを用いてデータを数値化することができる。
　３．データを可視化・数値化することを通じて、データの傾向を読み取ることができる。
【身につく力】「知識・理解」「問題解決力」　

第１回　　ガイダンス
第２回　　度数分布表とヒストグラム：データを表に整理してヒストグラムを作ろう
第３回　　ヒストグラムと代表値：ヒストグラムから代表値を読み取ろう
第４回　　5数要約と箱ひげ図：データのちらばりを可視化・数値化しよう
第５回　　ヒストグラムと箱ひげ図：箱ひげ図に対応するヒストグラムをみつけよう
第６回　　分散と標準偏差：データの平均値に対するちらばりを数値化しよう
第７回　　散布図と相関係数：２つのデータの相関関係を可視化・数値化しよう
第８回　　場合の数：場合の数を求めよう
第９回　　順列・組合せ：ある事象を順列・組み合わせとみなして場合の数を求めよう
第10回　　確率とその性質：定義から、あるいは性質を利用して確率を求めよう
第11回　　さまざまな確率：やや複雑な事象の確率を求めよう
第12回　　条件付き確率：ある条件のもとでおこる事象の確率を求めよう
第13回　　条件付き確率の利用：ある事象がおこる原因の確率を求めよう
第14回　　確率分布：2つのサイコロを100回投げるとき、50回、和が7になるのは自然か考えよう
第15回　　まとめ：問題を解いて総復習しよう　

特にありません。
高等学校の数学Ⅰ「データの分析」、数学A「場合の数と確率」の内容を復習しておくと、授業が理解しやすいと思います。

授業内容の理解と，記憶の定着のために復習を大切にして下さい。具体的には，毎回の宿題の問題を解いて下さい。また，宿題が難しいと感じる場合には，授業で扱った問題の解き直しから始めて下さい。これらを丁寧に行えば30分以上かかると思います。
授業についていけていないように感じる場合は予習をおすすめします。昔の教科書やネットで次回の授業タイトルに関する簡単な計算問題を解いておくと効果的だと思います。

教科書は使用しません。毎回授業プリントを配布し、プリントにしたがって授業を進めます。A4サイズのプリントに２穴あけて配布しますので、ファイルを準備しておくと良いです。　　

日本統計学会編　データの分析 東京図書
石村　園子　著　やさしく学べる統計学　　共立出版　　

定期試験を実施します。

定期試験，毎回の小テスト，授業への参加度，自由提出のレポートから評価します。それぞれの内訳は以下の通りです。なお，出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。　
・定期試験の成績　65％
・小テストの成績，授業への参加度　35％
　（出席回数が11回以上の場合、授業への参加度に加味します）
・授業中に提示するレポート課題や、自由にテーマを決めたレポートを提出した場合、評価に加えます。　

授業中わからないことがあれば青谷に質問するか、近くの人に質問して下さい。わからないことをそのままにするのではなく、勇気を持って人に質問して下さい。
授業中に隣の人とペアで問題を解く方針を話し合ったり、解き方を説明したりする場面を設定することがあります。その機会を通じて隣の人と仲良くなって、助け合える関係性を作ってほしいです。