シラバス情報

科目名
東洋史Ⅰ
授業コード
14022
担当者名
岡本 弘道
副題
前近代東アジア・東南アジアの歴史
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
「東洋史Ⅰ」では、東アジアおよび東南アジアの歴史の基礎的知識を学びます。そのために、まず授業のタイトルにある「東洋」という言葉が含意する歴史性について説明します。次いで、中国の専制王朝と伝統社会の形成を、時代的変遷を追いつつ、国内・国外との様々な交流・交渉と結びつけて解説します。また、それぞれの時代における東アジアおよび東南アジアの状況と比較参照し、地域としての共通性と差異についても考察を深めていきます。高校までの「世界史」の授業などと違い、比較史の視点と交渉史の視点を重視して東アジアおよび東南アジアの歴史を掘り下げることにより、より構造的・立体的な理解を目指します。原則として毎回事前課題を出し、授業中に回答を踏まえた解説を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業は、中国史を中心とした東アジアおよび東南アジアの歴史を学び、中国歴代の専制王朝の興亡の概略を比較史・交渉史の視点から説明できるようにすること、そして東アジアおよび東南アジアの歴史を地域の枠組みの中で説明できるようにすること、を目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
1.ガイダンス
2.“東洋”と“アジア”
3.帝政のはじまり〜秦と漢〜
4.農耕世界と遊牧世界の相互関係
5.華北と華南〜魏晋南北朝の時代〜
6.宗教と国家・社会〜仏教の受容と「三教」の並立〜
7.隋唐帝国と東ユーラシア国際秩序
8.遼・金・西夏と二つの宋朝
9.大元ウルスとモンゴルの時代
10。朝貢一元体制と海禁〜明〜
11.“交易の時代”の東南アジアと東アジア
12.明末清初と東アジア海域の変動
13.大清帝国の統治構造
14.“すみ分ける海”の交流の実態
15.まとめにかえて〜東アジア・東南アジアの伝統と〜
関連科目
後期に開講する「東洋史Ⅱ」は、この講義の内容を踏まえて行います。
「東洋史Ⅰ」と後期の「東洋史Ⅱ」を続けて受講することで、東アジアおよび東南アジアの歴史に対する認識がより深まります。
準備学習等の指示
第2回以降は、事前課題を指示しますので、授業までにしっかりと取り組んでください。
また授業後にノートの整理・疑問点の発見など復習を十分に行って下さい。
事前課題と復習には、それぞれ30分程度以上かけるようにしましょう。
教科書
特に指定しません。
参考文献
授業中に適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の成績(70%)と授業への参加度等の評価(30%)で総合的に判断します。
出席回数が11回以上からの出席は100点満点の外枠で評価します。ただし、100点を超えた場合は100点満点とします。
出席回数が3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
備考
初回授業までにMicrosoft Teamsのチームコードを掲示するので、授業日までに登録を済ませておいてください。
受講心得:授業中の私語、携帯等の使用は厳禁です。飲食なども禁止します。