教員名 : 澤 滋久
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科目名
自然地理学Ⅱ
授業コード
14027
担当者名
澤 滋久
副題
気候・植生・環境と人間生活とのかかわり、グローバルな視点から
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)
授業内容
◎高校地歴科教職免許のための「教科及び強化の指導法に関する科目」で、3年次配当(発展応用段階)の授業水準となっています。
世界の自然景観をとりまく「気候」のグローバルなメカニズムをもとに(第一部)、各地の気候・植生等の環境要素の一体的理解を進め(第二部)、管理保全、利用と課題を考察(第三部)します。 授業の形式は、講義とICT活用※です。 毎回、その回の実習の続きや、内容をまとめたり応用した課題を復習として学習する、◎「受講レポート」の提出を求めています(最低でも【30分】はかけてください)。復習の際は、「受講レポート」に取り掛かることから始めてください。なお、予習は「準備学習等の指示」にあります。この受講レポートは最終回までに返却します。定期試験出題は、これら受講レポートの内容を反映したものです。 ※表計算・グラフ作成(データブック・気象庁データ)の実習、教育用素材(NHK for Schoolなど)使用、GISハザードマップ(ハザードマップ)読図活用実習を行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
高校教科「地理(総合・探求)」の自然地理分野のうち、気候・植生・環境と人間生活とのかかわりに関する部分の一般的・包括的内容について、教育学習指導要領に基づいた教科指導を想定して教科内容を習得し、説明ができるようにします(【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」)。
◎教職免許(高等学校地歴科)授与の要件科目(必修)です。 なお、この授業の履修は、教職課程優先です。教職課程外の学生の受講もできますが、全ての学生に対して教職免許取得を目的とした授業内容・到達水準です。 授業計画
第一部 グローバルな規模の気候メカニズム
第1回 エコシステムと太陽エネルギー入射・生産・消費(オリエンテーションを含む) 第2回 地球の大気循環と気候帯の形成 ※ 第3回 地球表面の水収支、降水量と蒸発量の緯度的差異 ※ 第4回 気象データの理解、図表読解 ※ 第5回 気候帯の植生、土壌への影響 第二部 地域規模の気候 〜気候帯が形成する地域の景観 第6回 熱帯雨林の焼畑、プランテーション農業 第7回 乾燥気候、乾燥地農業と砂漠化、塩害 ※ 第8回 モンスーンアジアの稲作と人口、文明 第9回 ヨーロッパ型の気候と農業の地域的差異 ※ 第10回 冷帯、寒帯、山岳気候 タイガ・凍土と氷河 第三部 自然環境の管理保全とその課題 第11回 日本の気候と気象災害、洪水へのそなえ 第12回 気候変動と地球温暖化 第13回 地球温暖化と炭素循環から考える排出削減 ※ 第14回 森林破壊・砂漠化・水問題 ※ 第15回 ハザードマップとDIG実習 ※ ※の回は、PC使用の実習を予定しています。この実習は、結果を「受講レポート」として提出します。 関連科目
自然地理学Ⅰ
(他、教務課で配布の「教職課程ガイドブック」を見て、各自の免許要件に必要な、受講しておくべき科目を確認してください。) 準備学習等の指示
高校教科書の復習が好ましいです。上記授業内容にあわせ、高校教科書の例として、第Ⅰ部「自然と生活」1章「自然環境と生活」・3節「生活に影響を及ぼす気候」〜5節「日本の自然の特徴と人々の生活」(帝国書院『新詳地理B』の場合)、第2編「世界の諸地域の地域性」第1章「世界の人々の生活を取りまく環境」(第一学習社『高等学校改訂版地理A・世界の暮らしを学ぶ』の場合)、第1編「自然と産業・生活」第1章「自然環境・2世界の気候」(東京書籍『地理B』の場合)など、該当部分を学習しておいてください。
これら準備学習用の資料・授業配布予定プリントなど、HUEナビ「授業資料」にアップします(原則前週の週末、間に合わない場合は所定の欄に案内します)ので利用してください。なお、予習時間はこれらの確認で【30分】を想定しています。復習には、毎回「受講レポート」課題を用意しています(上記「授業内容」)。 教科書
二宮書店『データブック・オブ・ザ・ワールド2023』 730円
◎購入がないと、課題学習・授業内での実習ができません。出席を認められない場合もあります。 このほかに、メインとなる授業内容資料プリントは授業開始前に配布します。原則、予習ができるようHUEナビ「授業資料」にも配布前に載せます。 参考文献
第一学習社『高等学校 地理A 世界に目を向け,地域を学ぶ』
◎教職課程・地歴科の学生は、2年次「地誌」で購入しています。教職課程外の受講者は購入/所持を強く勧めます。 ほかに、東京書籍『地理B』、帝国書院『新詳地理B』、二宮書店『新編 詳解地理B』(高校時代の教科書) 定期試験の実施
定期試験(参照可)を実施します。
成績評価の方法
定期試験成績で評価100%です。
提出した受講レポート等については,定期試験の出題・評価に含まれ、これらの評価方法は授業内で説明します。また、定期試験の出題設問は、返却されたレポート類(必要な場合にフィードバックあり)の参照を前提としているもので、結果的にレポートの作成は試験に大きく影響します。 なお、正当な理由なく授業回数の3分の2以上の出席がない場合、定期試験の受験を認めません。 実務経験と授業との関連
備考
◎ 資格取得の要件とする科目ですので、教員免許認定できる学習水準であることが求められています。従って、受講数・学習態度が良好でも、厳正に<学習結果が思わしくない場合、単位を認定できない>ことに気を付けてください。
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