シラバス情報

科目名
日本の宗教
授業コード
15009
担当者名
渡辺 郁夫
副題
神社神道、仏教(各宗派)
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
日本には古代から連綿と続く神道と、外来宗教として入りながら日本に深く根付いた仏教があります。その流れを追うとともに、近代以降も外来宗教を摂取した例として内村鑑三と『聖書』を取り上げます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
日本の思想と文化の中で、特に日本の宗教について古代から近代まで神道と日本仏教を中心にその流れを追い、日本の宗教についての理解を深めます。仏教においてはインド仏教、中国仏教を承けながらも、単なる思想や文化の輸入にとどまらず、日本仏教は各宗派に分かれて独自に発展したという経緯があり、その各宗派の理解も深めることも目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 神道と神話 『古事記』の神話を中心に神道がどのように形成されていったかを考えます。
第2回 天津神と国津神 日本の神々には大きく分けて天津神の系統と国津神の系統とがあります。前者を代表する神社が伊勢神宮で後者を代表する神社が出雲大社です。その関係を考えます。
第3回 聖徳太子と仏教 聖徳太子の時代に在来の宗教である神道と外来の宗教である仏教の関係を考えざるをえない事態になりますが、聖徳太子の仏教摂取のあり方を考えます。
第4回 神道と仏教 神道と仏教の関係を考える視点は幾つかありますが、氏神と氏寺の関係がその一つで、現代にも続いていると考えられます。例をあげながらその関係を考えます。
第5回 朝廷と奈良仏教 奈良仏教は南都仏教とも言われ、現代でもその代表的寺院は信仰を集めています。代表的な寺院を取り上げながらその思想と信仰について考えます。
第6回 最澄と比叡山 平安仏教を代表する最澄についてその思想の柱となった「一乗思想」と比叡山について現代の比叡山のあり方を参考にしながら考えます。
第7回 空海と高野山 最澄と並んで平安仏教のもう一つの柱である空海についてその密教思想とともに高野山のあり方について現在の姿も参考にしながら考えます。
第8回 源信と来迎 比叡山の天台宗で天台浄土教が成立しますが、特に源信の『往生要集』の与えた影響は非常に大きなものがあります。その思想と特に来迎思想について考えます。
第9回 法然と一遍 天台浄土教の流れを汲む浄土教には幾つかの宗派がありますが、法然と一遍はともに武士の出身です。その思想を考えます。
第10回 親鸞と蓮如 親鸞の浄土真宗は法然の流れを汲みながらも独自の思想をもち、蓮如によって民衆の中に広く浸透していきます。その思想と展開の流れを追います。
第11回 禅宗と道元 禅宗の中でも道元の『正法眼蔵』は難解ですが、道元の生涯と思想を考えます。
第12回 法華経と日蓮 『法華経』は天台宗によって日本に広まりますが、鎌倉時代には日蓮の唱題によって独自の形で民衆に浸透していきます。『法華経』の内容と信仰を考えます。
第13回 山岳宗教と神仏習合 日本的仏教の一つのあり方として修験道があり、神仏習合の典型的なあり方を示していましたが、明治の神仏分離で大きな影響を受けます。その痕跡を辿ります。
第14回 良寛と白隠 江戸時代には禅宗においても民衆化が進みますが、その例として良寛と白隠を考えます。
第15回 内村鑑三と『聖書』 明治時代になって新たに入ったキリスト教において日本人は極めて短時間にそれを摂取し、高い水準に達しました。外来宗教の摂取のあり方の例として内村鑑三を取り上げます。
関連科目
日本の思想と文化
準備学習等の指示
予習と復習に各2時間を要します。紹介する参考文献の読解を勧めます。
教科書
プリントとスライドを使用します。
参考文献
『古事記』『往生要集』『選択本願念仏集』『歎異抄』『正法眼蔵』『法華経』他
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(80%)と授業への参加度(20%)によります。
実務経験と授業との関連
なし
備考
参考文献の内、授業で扱う部分については、プリントに引用します。また受講中の私語、飲食、携帯電話の使用を禁止します。