教員名 : 岡田 高嘉
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科目名
世界の憲法
授業コード
16012
担当者名
岡田 高嘉
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
授業内容
憲法とは、その国の統治機構や人権保障等の基本原則を定めた、最高法規であり、どの国にも存在します。憲法の内容は、国によって様々であり、それぞれの歴史や伝統、宗教、国民性等によって異なります。
この科目では、世界の主要国が、具体的にどのような内容の憲法を作っているのか、そして、その憲法の下で、どのような政治・経済・社会体制を整えているのか、という点について学んでいきます。また、基本的人権の保障、国民主権と民主主義、権力分立、法の支配など、20世紀後半以降の多くの憲法が共通の目標として掲げている原則についても学びます。 毎回、授業の最後にはコメントや課題を提出してもらい、次回の授業の冒頭で解説を行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
(1)知識・理解の観点
世界の主要国の憲法の概要について理解し、説明できる。 (2)思考・判断の観点 世界各国で発生する種々の政治社会問題について主体的に考えることができる。 (3)関心・意欲の観点 政治社会問題に持続的な関心を持つことができる。 (4)技能・表現の観点 直観に頼らず、冷静かつ論理的な思考によって分析し、説得力ある論述ができる。 (5)態度の観点 幅広い知識と柔軟な思考の大切さを自覚できる。 【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」 授業計画
※本科目はサマー授業として開講します。開講日程は,8月22日(火)〜26日(金)です。
第1回 憲法とは何か … 立憲主義の思想、歴史的変遷 第2回 日本国憲法(1) … 人権保障 第3回 日本国憲法(2) … 統治制度 第4回 イギリス憲法(1) … イギリス憲法史 第5回 イギリス憲法(2) … 統治制度 第6回 アメリカ憲法(1) … アメリカ憲法史 第7回 アメリカ憲法(2) … 人種差別と平等条項 第8回 人種差別問題に関する映画鑑賞 第9回 人種差別問題に関する映画鑑賞 第10回 フランス憲法(1) … フランス憲法史、人権保障、統治機構 第11回 フランス憲法(2) … 共和主義、普遍主義、世俗主義(宗教的中立性原則) 第12回 ドイツ憲法(1) … ドイツ憲法史、ワイマール憲法 第13回 ドイツ憲法(2) … ボン基本法、ドイツにおける難民問題 第14回 イタリア憲法 … イタリア憲法史、統治機構、人権保障、地方制度、憲法保障 第15回 まとめ 関連科目
日本国憲法、法学
準備学習等の指示
外国の憲法や政治社会体制を学ぶ上で、日頃から新聞やニュースを見聞きし、世界で発生している諸問題に関心を向けましょう。授業では、新しい国の憲法を学ぶ前に、準備学習として、その国の政治経済体制や文化などについて自分で調べてきてもらいます。この予習には60分以上をかけましょう。
また、配布プリントを中心にしっかり復習しましょう。この復習にも毎回60分以上をかけましょう。 教科書
教科書は特に指定しませんが、毎回、レジュメ、資料等のプリントを配布します。
参考文献
高橋和之編『新版 世界憲法集』(岩波書店、2007年)
君塚正臣『比較憲法』(ミネルヴァ書房、2012年) 初宿正典編『レクチャー比較憲法』(法律文化社、2014年) 定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)確認テスト(60%)
択一式(〇×クイズ形式を含む)の確認テストを実施する。 (2)提出物・グループワーク・授業への参加度等(40%) 全15回の授業の中では、授業内レポート等の提出を求めます。これらの成果や毎回の授業への参加度を総合的に評価します。 実務経験と授業との関連
備考
授業中は私語・飲食厳禁、守れない者については以後の出席を認めません。
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