シラバス情報

科目名
日本経済史Ⅰ
授業コード
21033
担当者名
平下 義記
副題
近世近代日本の経済発展
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
日本の歴史、特に社会経済史の側面に注目して講義します。扱う時期は、江戸時代から大正時代に及びますが、資本主義社会が成立と展開を見せる明治時代の産業発展に力点を置きます。そのことで、後発国であった日本が、どのようにして欧米先進国と肩を並べるまでに発展したのかを考えていきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
現代日本は世界的に見ても高度な経済発展と生活水準の高さを維持しています。本講義では、このような現代日本経済の在り方を方向付けた江戸時代から大正時代の産業発展を取り上げます。この産業発展を理解することで、①現代社会を歴史的に捉えていく視点、②提示されたデータから的確な情報を読み取る能力、③歴史的事実を正確に説明する能力、を獲得できるようになって欲しいと考えます。
【身につく力】「知識・理解」、「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回  ガイダンス
第2回  江戸時代のマクロ経済
第3回  江戸時代の小農経済
第4回  江戸時代の市場経済
第5回  幕末開港の経済的インパクト
第6回  明治維新の制度変革
第7回  殖産興業政策と松方財政
第8回  産業革命期から両大戦間期のマクロ経済
第9回  紡績業の発展
第10回 製糸業の発展
第11回 織物業の発展
第12回 醸造業の発展
第13回 鉱山業の発展
第14回 農業の発展
第15回 まとめ
関連科目
後期開講の日本経済史Ⅱ(平下担当)とあわせて履修することが望ましいです。
準備学習等の指示
初回に配布する授業用ノートを簡単に通読しておくことを推奨します。
予習・復習には、授業ノートで提示される関連文献の通読が必要です。
時間的目安としては、毎回30分ずつを予習・復習にあててください。
期末レポート、または毎回の確認クイズの成績でもって平常点として評価します。
教科書
教科書は使用しません。毎回の講義で必要な情報は、レジュメで配布します。そこに記された参考文献に目を通すことで、より深い知識を得ることができます。
参考文献
・三和良一『概説日本経済史 近現代』(東京大学出版会、2012年、第3版)
・杉山伸也『日本経済史 近世〜現代』(岩波書店、2012年)
・浜野潔ほか『日本経済史 1600〜2000』(慶應義塾大学出版会、2009年)

などを読むと、本講義の内容がより理解しやすくなると期待されます。 
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験 60%
期末レポート(または毎回の確認クイズ)等 40%
実務経験と授業との関連
該当なし
備考
注意事項 遅刻は原則として認めません。また私語・飲食、携帯電話/スマートフォンの操作等も禁止します。これらは全て減点対象であり、厳しく注意を加えます。注意しても改善されない場合は、教室から退出してもらい、以後の出席を認めません。