シラバス情報

科目名
統計学
授業コード
21062
担当者名
得津 康義
副題
記述統計・確率・推測統計について学ぼう
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類

授業内容
私たちは、日常生活においてさまざまな数値情報を目にします。しかし、これら数値情報から事実を読み解くには統計学の知識が役に立ちます。統計学は自然科学・社会科学をはじめあらゆる分野で使われており、さまざまな現象を客観的、定量的に把握することができます。さらにその結果は意思決定における判断材料の一つになります。統計学を使いこなすには、その背後にある理論を理解してから実際の問題に向き合うことになります。そこで本講義では、統計学の現実社会への応用例について説明し、その背後にある基礎理論を講義します。授業は基本的に教科書に基づいた配布資料と板書で進行していきます。積極的に授業に臨む姿勢で取り組んでもらいたいと思っています 。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
統計学ではいったい何がわかるのだろうかという疑問を持つと思います。数学の一分野であると認識をしてしまっている人も少なくないでしょう。そこで本講義では、統計学をゼロから学ぶことで、論理的思考力および分析力を身につけることを目標とします。具体的には以下の3点を目標とします。
①平均、分散、標準偏差など、自らの力でデータを計算できるようにする
②数値情報やグラフから何が読み取れるのか考える能力を身につける
③確率の学習を通し、推測統計学を理解する
これらのことを学ぶことによって、レポートや卒業論文がより充実されることはもちろんのこと、社会人・企業人となったときに世の中の動きが鮮明にわかるようになることを期待しています。 
【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第1回 イントロダクション・数学復習・統計学とSDGsについて
第2回 データの整理(1)(度数分布表とヒストグラム)
第3回 データの整理(2)(平均値、中央値、最頻値)
第4回 データの整理(3)(分散・標準偏差)
第5回 確率(1)(事象と確率)
第6回 確率(2)(確率変数・確率分布)
第7回 確率(3)(条件付確率とベイズの定理)
第8回 正規分布の性質
第9回 二項分布と正規分布の関係
第10回 母集団と標本(標本平均、標本比率の分布)
第11回 推定(点推定と区間推定の考え方)
第12回 検定(1)(平均、比率などの検定)
第13回 検定(2)(独立性の検定)
第14回 検定(3)(平均の差の検定)
第15回 検定(4)(相関係数の検定)
関連科目
数学の世界、基礎経済統計、基礎経済統計演習、統計学演習、計量経済学Ⅰ・Ⅱ、ビジネス統計学など  
準備学習等の指示
その日に学習した内容については、当日中に復習(30分程度)することを心がけてください。計算をした回については、反復学習することで身につきますので、しっかりと復習してください。
教科書
前川功一 編著/得津康義 ・河合研一 著,『経済・経営のためのよくわかる統計学』,朝倉書店,価格2400円+税
教科書は図書館の電子ブックが使えるので、積極的に活用してください
また、教科書に基づいたプリントを配布します。配布されたプリントは、しっかりファイリングしておくよう心がけてください。 
参考文献
宮川公男(1999),『基本統計学(第3版)』,有斐閣
豊田,大谷,小川,長谷川,谷崎(2010),『基本統計学(第3版)』,東洋経済新報社
大屋 幸輔(2012),『コア・テキスト統計学(第2版)』,新世社
森棟,照井,中川,西埜,黒住(2008)『統計学』,有斐閣
統計学に関する書籍は数多く出版されています。受講生から相談してもらえると、適切なレベルの参考文献を提案できます。   
定期試験の実施
定期試験を実施します。 
成績評価の方法
定期試験を85%以上、授業態度を15%以内で評価します。
また11回以上の出席については授業への参加度に応じて加算をします。ただし最大100点までとします。
受講態度により減点する場合があります。
広島経済大学学内定期試験細則に従い、出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は定期試験の受験は認めません。   
実務経験と授業との関連
備考
平方根の計算ができる電卓を毎回持参するようにしてください(定期試験でも使用します)。