シラバス情報

科目名
簿記入門 e
授業コード
22005
担当者名
谷 正敏
副題
はじめての簿記
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
簿記は、現金の収入・支出や商品の仕入・販売など、さまざまな企業活動を正しく記録・計算・整理し、その結果を報告するための技術です。企業の経営内容は全て簿記会計で表現でき、簿記の知識や技術を用いずに企業活動を営むことは不可能です。本授業では、複式簿記の基礎である簿記の原理および記帳、決算などの初歩的なテーマについて学習し、実際に問題を解いてもらいます。
1. 商品勘定3分法により、基礎的な商品売買取引の仕訳が切れるように演習を行います。
2. 仕訳帳から総勘定元帳へ転記し、試算表を作成できるように演習を行います。
3. 試算表を基に決算整理(仕訳)を経て、損益計算書・貸借対照表を作成できるように演習を行います。

なお、この「簿記入門」は、当日の講義内容を踏まえた復習を毎回行う必要があります。また、小テストなどの結果については、各担当教員から別途指示した方法によりフィードバックされます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.簿記の基本用語や複式簿記の基本的な仕組みを理解して、実際に基礎的な仕訳(しわけ)が切れるようになる。
2.仕訳帳から総勘定元帳への転記(てんき)ができ、総勘定元帳を基に試算表を作成できるようになる。
3.試算表を基に、初歩的な決算整理によって精算表や貸借対照表・損益計算書を作成できるようになる。

【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 簿記の意味・目的・種類
第 2 回 資産・負債・純資産(資本)と貸借対照表
第 3 回 収益・費用と損益計算書
第 4 回 取引と勘定
第 5 回 仕訳と転記
第 6 回 仕訳帳と総勘定元帳
第 7 回 現金・預金
第 8 回 商品売買
第 9 回 売掛金・買掛金とその他の債権債務
第10回 固定資産
第11回 純資産(資本)、および収益・費用
第12回 試算表・精算表の作成
第13回 決算
第14回 財務諸表の作成
第15回 まとめ 
関連科目
【事後に受講することが望ましい科目】初級簿記Ⅰ、初級簿記Ⅱ、初級簿記演習
準備学習等の指示
毎回の講義に備えて、教科書を事前に読むなど30分以上の予習を行って下さい。また、毎回の講義を踏まえて、演習問題などの復習を最低1時間(60分)以上行ってください。難しい用語については辞書等で調べておいてください。分からないことがあったり、さらに進んだ学習を行いたい学生は、明徳館6階のラーニングサポートコーナーをぜひとも利用してください(教育・学習支援センターで予約、SAによる相談)。また、12桁の電卓を使用しますので、授業には必ず持参してください。
教科書
渡部裕亘、片山覚、北村敬子編著『検定簿記講義3級商業簿記』中央経済社(2023)850円+税
渡部裕亘、片山覚、北村敬子編著『検定簿記ワークブック3級商業簿記』中央経済社(2023)850円+税
※この2冊は、「初級簿記Ⅰ」「初級簿記Ⅱ」でも教科書として指定されています。
※本テキストを主教科書としますが、別のテキストが追加されることもあります。
参考文献
伊藤龍峰、工藤栄一郎、坂根純輝、東幸代編著『初級簿記テキスト 第二版』中央経済社(2020)1,300円+税
その他、各担当教員から別途指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、小テストおよび授業への参加度40%
※出席回数の取扱い:出席回数が 11 回以上の出席者については、授業への参加度に加味する。
実務経験と授業との関連
備考
【授業の心得】
①必ず毎回出席するようにしてください。積み重ねが大事な科目ですので、欠席すると分からなくなります。やむを得ない場合は、事前に必ず担当教員に相談し、指示を受けるようにしてください。
②教科書・電卓を忘れないようにしてください。
【履修について】
経営学科の学生は、指定されたクラスを履修するようにしてください。他学科の学生は、許可された場合のみ、履修することができます。