教員名 : 松川 佳洋
|
科目名
経営史
授業コード
22021
担当者名
松川 佳洋
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
授業内容
この授業では、日本を中心とする企業経営の歴史を学びます。受講生は教科書を事前に予習し、当日の授業のなかで社会経済史的な背景や事例の概要を学んだ上で、議論に臨むことが求められます。経営学を学ぶものにとって、歴史知識は、経営戦略論、経営組織論、人的資源管理論、国際経営論などのマネジメント系科目を中心とした理論研究を理解するための基礎的な知識となります。よって、この授業では、江戸時代からスタートし、戦後の高度成長期の日本企業の特徴、さらにはグローバル化とIoTによって、さらにコロナ禍によって、現在の日本企業が何を求められるかということを考えていきます。なお、授業は対面的な講義形式と議論形式で進めるため、学生諸子の積極的な参加を強く期待します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業では、企業の生成・発展、衰退あるいは再生の歴史を当時の政治、経済、社会などと関連づけて学び、理解した内容を説明することができるようになることを目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第1回 イントロダクション、江戸時代の経営
第2回 (明治)明治の企業家・起業家の特徴 第3回 (明治)近代産業経営の成立 第4回 (大正から第二次大戦まで)財閥の多角化と組織 第5回 (大正から第二次大戦まで)重化学工業化と新興財閥 第6回 (大正から第二次大戦まで)「日本的」人事管理の成立と「サラリーマン」の誕生 第7回 (大正から第二次大戦まで)都市型ビジネスの成立 第8回 前半のまとめ 第9回 (第二次大戦後)経済民主化と企業変革 第10回 (第二次大戦後)大衆消費社会の到来、家電メーカーの発展 第11回 (第二次大戦後)日本的ものづくりの形成 第12回 (第二次大戦後)流通のイノベーション 第13回 (第二次大戦後)昭和・平成の企業家・企業家の特徴 第14回 現在の日本的経営とその変容 第15回 後半のまとめ 関連科目
経営学概論、経営戦略論、経営組織論、人的資源管理論
準備学習等の指示
授業中に必ず次回の講義に関する内容を指示するので30分以上は予習を、また、授業の内容を「自分の言葉」で言えるように、毎回30分以上は復習するようにしてください。
また、日本経済新聞、一般紙の経済面は日々目を通す習慣をつけて下さい。 教科書
特に教科書は指定しません。下記の書籍を参考にしてください。
参考文献
宮本又郎・岡部桂史・平野恭平(2015)『1からの経営史』碩学社
宮本又郎・阿部武司他(2007)『日本経営史』有斐閣 伊丹・加護野(2003)『ゼミナール経営学入門』日本経済新聞社 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験(50〜70%)
・中間テスト、授業への参加度(30〜50%) で評価します。 定期試験への教科書・ノートの持ち込みは不可とします。 また、3分の2以上の出席がなければ定期試験受験を認めません。 授業中の私語、スマホの使用、P抜け等の不正が発覚した時は、厳正に対処します。 なお、コロナ禍で成績評価の内容が変わる可能性があります。 実務経験と授業との関連
30数年企業で勤務した経験の中で、企業経営の盛衰を目のあたりにしてきました。経営史という大きな歴史の流れとともに、実体験を交えて講義をしていきます。
備考
日本の経営史を中心に授業を展開しますので、日本史の基礎的な知識は必須です。
この授業では、学生諸君の積極的な授業参加を歓迎します。 ほぼ毎回皆さんには、あるテーマについてのプレゼンテーションの機会を与えます。プレゼンテーションをした学生には特別加点をします。プレゼンは皆さんが社会にでると確実に必要なツールです。その練習を是非ともこの授業でもやりましょう。 また、良きコメントをしてくれたり、質問に答えてくれた人にも加点をします。 |