シラバス情報

科目名
人的資源管理論Ⅱ
授業コード
22038
担当者名
宮辻 渉
副題
人的資源管理の現代的課題について学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
本講義は組織におけるヒトのマネジメントを取り扱う人的資源管理論を学習します。
組織はヒトを採用のうえ配置し、教育を行います。さらに、ヒトを評価し、処遇を決めます。組織にはこれらを実現するための様々な仕組みがあります。ただし、組織内外の環境が変われば仕組みも変化していきます。つまり、現代的な課題に応じるように人的資源管理論の仕組みも変化していきます。そこで、組織はヒトをマネジメントするためにどのような制度を構築し、施策を実現しているのかを実例を踏まえながら検討します。
なお、小テストを行った際は次週にテストの解説を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
①現実社会で生じている問題や課題を発見し、それを人的資源管理の理論を用いて分析、解決できるようになれること。
②人的資源管理の理論を「自分の言葉」で説明できるようになれること。
【身に付く力】「知識・理解」「論理的思考能力・分析力」「問題解決力」「リーダーシップ」
授業計画
第1回 学習理論:経験学習理論と社会的学習理論
第2回 リーダーシップ理論:特性理論と行動理論
第3回 リーダーシップ理論:2次元モデル
第4回 リーダーシップ理論:コンティンジェンシー理論
第5回 リーダーシップ理論:リーダー・メンバー・エクスチェンジ理論
第6回 採用管理:採用の目的と選抜ツール
第7回 採用管理:評価基準と面接対策
第8回 採用管理:離職を防止するリテンション・マネジメント
第9回 人材育成:OJTとOff-JTの手法と限界
第10回 人材育成:越境的学習
第11回 キャリア理論:クランボルツの計画された偶発性理論
第12回 キャリア理論:シャインのキャリア・アンカー
第13回 ハラスメント:パワハラ、セクハラ、アカハラ
第14回 人事評価:評価のプロセスとバイアスによる過誤
第15回 福利厚生:テキストマイニングから得られた幸福の要素と賃金との関係
関連科目
人的資源管理論Ⅰ 経営管理論基礎 経営管理論 経営組織論
準備学習等の指示
予習:参考文献や人的資源管理に関連する書籍の索引を参照して各回のキーワードを30分以上調べてください。
復習:講義内容はワードなどを用いて60分以上かけて自分の言葉で文章として整理し、知識を定着させてください。「自分の言葉」で整理した文章はPCやUSBメモリなどに保存することで、今後活用することができます。 
教科書
教科書の指定はありません。レジェメや資料を配布し、講義に関連する文献は適宜紹介します。 
参考文献
奥林康司・上林憲雄・平野光俊(2010)『入門人的資源管理 第2版』中央経済社 2800円+税
上林憲雄・厨子直之・森田雅也(2010)『経験から学ぶ人的資源管理』有斐閣 2600円+税
上林憲雄編著(2016)『人的資源管理』中央経済社 2400円+税
今野浩一郎・佐藤博樹(2009)『人事管理入門 第2版』日本経済新聞出版社 3000円+税
佐藤博樹・藤村博之・八代充史(2015)『新しい人事労務管理(第5版)』有斐閣 2000円+税
田尾雅夫(1999)『組織の心理学(新版)』有斐閣 2200円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
期末テスト60%:到達目標の①が「自分で考えた論述」によって達成できていることを重視します。
小テスト20%:到達目標の②が「自分で考えた論述」によって達成できていることを重視します。
小テストは講義中に不定期に5回程度行います。
課題20%:小テストを行わない場合は課題を課します。第1回目も同様です。
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、期末テストの受験を認めませんので注意してください。
※出席や講義、期末テストや小テストなどにおいて何らかの不正が発覚した場合は厳格に対処しますので十分に注意してください。
実務経験と授業との関連
備考
・教室を歩きながら講義をしますので、緊張感を持って講義に臨んでください。
・他の学生の迷惑になる行為、講義の進行を妨げる行為、マナー違反等は厳重に注意します。
・教室を歩きながら適宜質問を投げかける双方向型の講義になります。ランダムにマイクを渡しますが、人的資源管理論は明確な解を持っていませんので、自由な発想で意見を述べてください。これを通じて多面的に物事を捉えるという能力を醸成します。