シラバス情報

科目名
経営戦略論
授業コード
22042
担当者名
岡本 康昭
副題
企業の長期的な方向性の指針と意思決定の基準
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(商業) 

授業内容
実際の企業の中には、新製品を次々と開発して業績が良い企業がある一方で、業績の低迷に苦しんでいる企業もあります。その違いの理由は、社会的なニーズの高い商品やサービスを消費者に提供しているかどうかであり、その事業で収益を上げることができるかどうかです。そのためにどのような方策があるかを考え、作戦を練るのが経営戦略です。企業の存続と成長のために経済環境の変化に適応しながらライバルと戦う作戦にはどのような考え方があるのかをこの講義では学んでいきます。
本シラバスの内容を理解して受講することを勧奨します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.経営戦略に関する主要な理論を理解し、基礎的な実務に応用することができる。
2.実際のビジネスの現場で起こっている事案を、経営戦略の視点と関連付けて理解できるようになる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 経営戦略論の体系
第3回 成長戦略
第4回 競争戦略
第5回 SCPとポーターの競争戦略
第6回 ポジショニング戦略(アプローチ)
第7回 リソース・ベースト・ビュー(RBV)戦略(アプローチ)、終了後小テスト実施
第8回 中間のまとめと小テスト解説
第9回 プランニングと創発
第10回 新規事業参入の競争効果
第11回 ゲーム理論の戦略への応用
第12回 イノベーションと戦略
第13回 グローバル戦略とサプライチェーン
第14回 ビッグデータ・AIを活用した戦略環境の変化
第15回 全体のまとめ
関連科目
組織マネジメント論、経営学概論、経営管理論、経営組織論、経営学
準備学習等の指示
本科目は、発展・応用科目の位置づけであり、授業では、テキストに関連する内容を幅広く採り上げていきます。ノートテイキングも含めてみなさんそれぞれの方法で工夫をしながら(したがって、当方からノートテイキングの指示などは特に行いません)受講することを期待しています。
第1回目に本講義用に書き下ろしたテキストを配布します。
授業はテキストをもとに進めますので、事前に該当回の内容を読んでおいてください。授業中はテキストの内容に加え、パワーポイント等の資料により補足をしながら進めます。授業後にはHUENAVIの「授業資料」に掲示しますので、テキストと併せて授業の復習に活用してください。予習・復習にそれぞれ3時間を基準とします
教科書
教科書は使用しません。レジュメ、板書等を使用して講義を進めていきます。
参考文献
網倉久永他『経営戦略入門』日本経済新聞出版社、2011年、3,400円+税
琴坂将広『経営戦略原論』東洋経済新報社、2018年、2,000円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
期末テスト70%:主要な経営戦略の理論について客観問題または論述する問題で到達の度合を評価します。
小テスト30%:基本的な知識の定着度合を客観問題で確認します。EduTrackにより、第7回目の講義後から第8回目の講義日前日までの間に自宅で取り組んでもらいます。

実務経験と授業との関連
金融業界で多くの企業経営者と接した経験や、企業での経営戦略策定に携わった経験を活かし、実務に基づいた解説をします。
備考
この講義で学ぶことが実際の企業活動の中でどういった形で現れているのか、常に現場とリンクさせながら考えていきましょう。