シラバス情報

科目名
中小企業経営論
授業コード
22044
担当者名
瀬戸 正則
副題
中小企業の役割
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
コロナ禍等により先行きが不透明な経済社会にあって、機動性と小回り性、そして先進性と革新性を備えている中小企業に対し、次代の日本経済を切り拓きながら支えていく役割が期待されています。しかし他方では、多くの中小企業が時代のさまざまな困難の中で、将来展望を行うことが難しい状況にもあると指摘されています。
講義では、このような期待と困難の中で揺れ動きながら変化し続けている中小企業について、俯瞰的な視点から、取り巻く経営環境や組織に内在する経営特性等を詳説します。その上で、経営の根幹に係わる理念やビジョンに軸足を置いた経営をすすめながら、持続可能な組織としての維持・発展を図っていくための方策や課題等について、実際の企業経営事例(中小企業はもとより、大企業も含む)も考察しながら明らかにしていきます。
講義期間中に1〜2回程度実施する小テストについては、実施後に採点結果を概説し、学修上のポイント等をフィードバックします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
中小企業を体系的に理解するために必要な【身につく力】としての「知識習得力・理解力」「論理的思考力・分析力」や、新たな課題にチャレンジする力を高めていくことを目標とします。目標のレベルは以下のとおりです。
・中小企業が、有限な経営資源を活用し、取り巻く経営環境の変化に適応しながら、経営理念やビジョンを基に存続・成長していくためのマネジメントのあり方について、論理的・実践的に理解すること。
・中小企業にみられる経営上の特性等に着目しながら、戦略展開上の課題を見出す力や解決方法を検討する力を養い、解決に向けて果敢にチャレンジすることの意味合いを理解すること。
授業計画
第1回  オープニング・セッション −講義の目的、進め方・学修方法、事例紹介など−
第2回  中小企業の経営特性と歴史
第3回  中小企業問題と中小企業政策
第4回  経営環境の変容と戦略マネジメント
第5回  分業構造の変容と下請マネジメント
第6回  産業構造の変容と地域産業マネジメント
第7回  世界市場の変容とグローバル・マネジメント
第8回  人材難と組織・人材マネジメント
第9回  後継者難と事業承継マネジメント
第10回 資金難と財務マネジメント
第11回 理念を基軸においた企業経営事例(中小企業・大企業)の考察
第12回 経営理念の機能分析及び利活用の意義
第13回 経営理念の浸透促進要因及び浸透プロセス
第14回 中堅・中小企業の存立と成長に係わる諸課題
第15回 フィードバック・セッション −講義全容の概説・まとめ−
関連科目
企業形態論、経営管理論、人的資源管理論
準備学習等の指示
この講義は、パワーポイント資料を用いるとともに、特に後半部分では教科書の内容に沿って進めますので、指定教科書は必ず事前に購入し、講義で指示する章を一読しながら予習して下さい。
日常生活上の身近な存在でもある中小企業に対し、日頃から積極的に関心をもち、関連するニュース・新聞記事に目配りして下さい。
講義毎に、30分以上は予習・復習して下さい。特に復習では、講義メモの確認・加筆修正等に心掛けて下さい。
教科書
瀬戸正則著(2017)『戦略的経営理念論 −人と組織を活かす理念の浸透プロセス』中央経済社。3,000円。
上記の指定教科書と共に、講義中の入念なノートやメモが、定期試験対策を含む学修上の重要なツールとなります。必要に応じて、レジュメや補足説明資料を配布します。
参考文献
井上善海・木村弘・瀬戸正則編著(2022)『中小企業経営入門(第2版)』 中央経済社。2,300円。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験:70%、小テスト及び授業への参加度:30%の割合で、総合的に評価します。 
実務経験と授業との関連
自動車メーカー:マツダ㈱の人事・総務部門等における多様な業務や、マツダ関連企業に対する人事支援業務を通じて、さらには(勤務)社会保険労務士として培った知識や経験を活かし、授業では、現代の経済社会において重要な役割を担い、大きな影響力をもつ「企業」の経営に係わる学術理論を概説するとともに、「企業」における経営行動の現状や課題等についても実例を交えながら解説します。
備考
・授業計画については、受講生の理解度や講義の進捗等を考慮し、一部変更する場合があります。
・講義中に、質問の有無を確認します。
・真面目に講義を受ける学生への配慮からも、講義中の私語・飲食・スマートフォンなどの操作は
 厳禁とし、迷惑行為の常習者は、定期試験等の結果に関わらず単位不認定とします。