教員名 : 広田 堅志
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科目名
貿易論
授業コード
22054
担当者名
広田 堅志
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
この授業では、なぜ貿易が行われるのか、その時代の中心的関心事、貿易が行われる基本原理、貿易によって各国はどのような利益を得るのか、貿易によって各国間の賃金・利子率・地代などはどのような変化を受けるのか、為替レートと貿易利益との関係、経済発展と貿易の関係などの理論的内容について授業を行います。 【授業方法】 【授業内容】で示した具体的な内容を講義教材に沿って行います。毎回授業の最後に、授業の要点・感想・質問を記入してもらいます。質問への解答を次週の授業の冒頭で解説付きで行います。 【課題等のフィードバック】 授業内容への理解を深めるため、毎回練習課題の提出(HUENAVI経由)を求めます。課題提出締め切り後、標準解答をHUENAVIに掲載しますので、授業内容の理解を深めるための復習やテスト勉強などに活用してください。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
① 貿易理論の発展のプロセスとこれらの理論の中心的内容を自分の言葉で説明できるようにします。
➁ 貿易の発生する原因、貿易の利益、貿易利益の変化、貿易利益と為替レートの関係といった貿易の基本的な枠組についての初歩的な内容をミクロ経済学の視点から、数値例を用いて説明・分析できるようにします。 【身につく力】「知識・理解」「理論的思考力・分析力」 授業計画
第1 回 日本を巡る世界経済情勢と最近の貿易動向
第2 回 重商主義貿易論—貿易差額説 第3 回 アダム・スミスの重商主義批判と絶対生産費説による国際分業論 第4 回 リカード比較生産費説による国際分業論 第5 回 自由貿易主義国際分業論の合理性と問題点 第6 回 相互需要説の展開−J.S.ミルによる比較生産費説の修正と補充 第7 回 相互需要説の展開−相互需要説の数学的展開 第8 回 ヘクシャー=オリーンの定理 第9 回 レオンティエフ・パラドックス 第10回 戦後の国際貿易理論の発展 第11回 経済開発と貿易戦略政策 第12回 比較生産費説と為替レート 第13回 貿易商品の交換比率と為替レート、貿易利益配分 第14回 国際貿易理論の分析ツール 第15回 国際貿易理論の分析方法 関連科目
「国際経済論基礎」、「国際経済論」、「国際金融」、「外国為替論」
準備学習等の指示
国内商業の原理と国際商業(貿易)の原理の違いがどこにあるか、この点に焦点をあてて受講して下さい。教材と授業配布プリント(授業日までにHUENAVIに掲載)にもとづいて30分から1時間程度の予習を行ってください。
授業内容の理解を深めるため、次回の授業までの1週間の間に、前回の授業内容を1時間程度の復習を行い、授業後練習課題の提出を求めます。教材と授業配布プリントをもとに、授業内容を復習しながら積極的に練習課題に取り組んでください。 教科書
「はじめの一歩 わけのわかる貿易の理論」(「貿易論」講義教材)を学期はじめに無償配布し、これに併せて毎回穴埋め付きのパワーポイント資料を配布します。
参考文献
P・クルーグマン他、山形浩生他訳(2017)『クルーグマンの国際経済学—理論と政策—原著第10版(上)貿易編』丸善出版、石川城太・椋寛・菊地徹著(2013)『国際経済学をつかむ』第2版 有斐閣、『ジェトロ世界貿易投資報告』(2021年版)IDE-JETRO発行(ジェトロHPにて全文閲覧可能)。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
① 授業への参加度(練習課題の提出(全15回)):40%。上記到達目標の①と➁をリンクさせながら、それぞれの回の講義内容への理解度をチェックします。
➁ 期末定期試験:60%。上記到達目標の①と②の両方を評価の基準とします。 以上の2点による総合評価とします。 広島経済大学学内定期試験細則により、「出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めない」という決まりがありますので、十分注意してください。 【出席回数の取扱い】 出席回数が11回以上の出席者については授業への参加度に加味します。 実務経験と授業との関連
備考
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