教員名 : 田中 章司郎
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科目名
コンピュータ基礎Ⅱ
授業コード
24019
担当者名
田中 章司郎
副題
コンピュータ(ソフトウェア開発技法)について理解する
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
高校一種(情報)
授業内容
この授業では,コンピュータ基礎Iなどの内容を踏まえて,情報システムの開発技法をソフトウェアを中心に総合的に学びます。情報システムがどのような手順で開発されて行くのか,具体的にわかりやすく説明します。官報に掲載される資料提供招請などの政府調達手続きの実例を示しながら,システム開発プロセスについて解説します。また,クライアント・クラウド環境における新しいシステム開発形態についても学びます。理解度を練習問題などで確認しながら授業を進めますので,シラバスの内容が変更になることがあります。練習問題・レポートの解答例と解説は,その授業,または次回の授業の冒頭で行います。コンピュータとインターネットに関する基礎的な知識が前提となります。
講義の形式は,座学とPCを使用した演習課題を行います(クラウド型プログラミング学習プラットフォームpaiza.io使用予定)。演習課題の解答は,原則として,次の授業でプロジェクターを用いて提示します。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
次を目標とします。
(1) 情報システム開発の手順および手法が分かる (2) システム調達の手続きを知る (3) 実際のシステム仕様書を学ぶ (4) データ管理とデータモデルが分かる 【身につく力】「問題解決力」,「論理的思考力・分析力」 授業計画
授業概要は下記の通りです(日程と順番が変更される場合もあります) 。
第 1 回 我が国における旧電電ファミリーと3大コンピュータグループの終焉 第 2 回 AWS(Amazon), Azure(Microsoft), GCP(Google), SalesForceによるクラウド支配 第 3 回 情報システムの定義とネットワークレイヤの理解 第 4 回 システム開発技法の歴史 ーフローチャート,構造化プログラミング,オブジェクト指向 第 5 回 政府調達の実際のシステム仕様書を理解する 第 6 回 仕様書とベンチマーク(性能指標) 第 7 回 ウォータフォールモデル(1) 要求定義と日程計画(ガントチャート,PERT図) 第 8 回 ウォータフォールモデル(2) 外部設計とE-Rモデル,内部設計とスキーマ定義 第 9 回 リレーショナルデータベースとデータサイエンス 第 10 回 スキーマとテーブルの定義,SQLプログラミング(実習) 第 11 回 ウォータフォールモデル(3) プログラム設計(STS分割,トランザクション分割,他) 第 12 回 集中的練習問題 第 13 回 日本のIT産業の現状と人材,ガバメントクラウド,自治体情報システムの標準化 第 15 回 ローコード/ノーコード開発環境の登場と市民開発者 関連科目
この授業は,コンピュータ入門,情報処理基礎,コンピュータ基礎I,情報処理論A,などの授業科目で学んだ内容を総合的に応用して情報システムを開発する集大成となります。コンピュータとインターネットに関する基礎的な知識が前提となります。
準備学習等の指示
毎回の授業では、疑問点を自らメモする習慣を身に付けて下さい。授業の後に自ら復習しながら、どうしても解決出来ない疑問点は、次回の授業の最初で質問して下さい。 毎回約60分以上は予習・復習に時間をかけましょう。
教科書
教科書の指定はありません。必要な資料等は,助言します。
参考文献
渡辺幸三「データモデル大全」日本実業出版社,2,800円,978-4-534-05777-8;参考になる文献がある場合には、授業の中で随時紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
到達目標について,レポート・練習問題・授業への参加度(10%),定期試験(90%)により評価します。出席回数が11回以上の出席者については,授業への参加度として加味します.授業中に注意しても,私語,スマートフォンのゲームをやめないなど,受講マナーを守れない学生は,以後の出席を認めないか,減点します。
実務経験と授業との関連
備考
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