シラバス情報

科目名
スポーツ社会学
授業コード
26023
担当者名
山田 亜沙妃
副題
社会とスポーツの繋がりを考える
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
スポーツは単なる個人的な営みだけではなく、社会との繋がりは切り離せません。世界的にスポーツのもつ社会的な機能はますます重要な役割を担っています。わが国においても、社会の変化や歩みの中で地域スポーツから国際的なスポーツイベントまでビジネス・マーケットや政治・経済とも密接に関連しています。このようなスポーツをめぐる社会的現象を題材としてスポーツと社会の関連を考察していきます。
本授業では、スポーツとそれに関わる諸問題をスポーツ社会学の文脈から正しい語彙とそれに基づく知識の習得と一般化、さらにはスポーツを理解する力を養います。そのために受講生にはテーマに沿った事前および事後にレポートを課すことによって、授業での理解を促進し、スポーツと社会との関連を明らかにしていきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
スポーツを社会学的な視点から捉え、個人・集団・スポーツ・社会との関わりについて考究していくことをねらいとしています。具体的には、日常生活における運動・スポーツに関連する事柄を通して、その社会的意義や価値を見出すことで、QOLを高めていくための知識や理論を実践の場で活かす能力を養うことを目標としています。
【身につく力】知識・理解、論理的思考力・分析力
授業計画
第1回 スポーツ社会学とは −オリエンテーション(授業の概要と進め方)
第2回 スポーツの概念 −遊び,運動,スポーツ
第3回 社会とスポーツ −現代社会における運動・スポーツの意義や役割 
第4回 スポーツの社会化① −スポーツ参与とその概念
第5回 スポーツの社会化② −運動・スポーツの実施状況、余暇活動
第6回 生涯スポーツ① −生涯スポーツの概念とそのあり方
第7回 生涯スポーツ② −日本のスポーツプロモーション
第8回 地域社会と運動・スポーツ −地域スポーツの実態、総合型地域スポーツクラブ
第9回 スポーツと差別 −差別と区別,ダイバーシティ&インクルージョン
第10回 スポーツとガバナンス −インテグリティ、ドーピング、ハラスメント
第11回 対象者別にみるスポーツ −高齢者,障がい者
第12回 近代オリンピックとパラリンピック
第13回 スポーツとボランティア −ささえるスポーツとボランティア
第14回 スポーツと政治・経済① −スポーツイベント、スポーツツーリズム
第15回 スポーツと政治・経済② −スポーツと平和を考える、スポーツの多様性
関連科目
地域スポーツ論,スポーツ文化論,スポーツ組織論 ほか
準備学習等の指示
日頃より、スポーツ政策や運動・スポーツ活動の状況に関心を持ち、新聞や雑誌、テレビ、ネットなどのメディアからも情報を収集してください。またその事象がどうして起こっているのか、「なぜ?」という問いかけと「どうあるべきか?」の自分なりの意見を持って授業に望んでください。
テーマに沿った課題の事前学習30分、事後学習30分程度を必要とします。
教科書
適宜、授業ごとにレジメや資料を配布します。
参考文献
スポーツの社会学,杏林書院,1999
現代スポーツ社会学序説,杏林書院,2003
生涯スポーツ実践論 生涯スポーツを学ぶ人たちに, 市村出版,2018
スポーツ白書2020 笹川スポーツ財団,2020
公認スポーツ指導者養成テキスト 日本スポーツ協会(編)
その他,適宜,参考書および資料を紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
1)定期試験60%、2)授業への参加度(課題・レポート)40%にて評価します。
※出席回数が2/3に満たない場合には、定期試験の受験を認めない
実務経験と授業との関連
備考
講義を有意にする積極的な意見(提案等)を歓迎します。
※日本スポーツ協会公認スポーツ指導者養成講習共通科目