シラバス情報

科目名
文芸創作実践
授業コード
35013
担当者名
岡本 恵子
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
【授業内容】 ふとした感情を拾い上げ言葉で表現し、誰かに伝えようとしたものが文芸で、誰でも参加できる営みです。詩・短歌・俳句・小説を軸に創作します。読みあって、何を感じ、思考し、表現しようとしているかを互いに受け止めあいましょう。また、ゲーム形式で言葉や表現のウォーミングアップをしたり、「場」を体験したりすることで文芸の楽しさを味わうとともに、立場を変えて考えたり、多様な視点に触れたりします。
【授業方法】 ジャンル毎に基本的な知識と創作のヒントを学び、各自やグループで創作します。
【課題等のフィードバック】課題提出毎に相互評価や添削、アドバイスを受けて、よりよい作品になるよう推敲し、完成させます。作品は作品集にまとめて各自に配付します。最終の第15回には、それを読み合い、意見や感想の交流を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、企画力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
1 各ジャンルの特徴をふまえて鑑賞し、楽しむことができる。
2 読み手を想定して制作した作品を通じて思いを届けることができる。
3 集団文芸の場を体験し、言語による交流を楽しむことができる。
【身につく力】「知識・理解」「コミュニケーション能力」「斬新な発想をする力」
授業計画
1  オリエンテーション・人間力チェックシート【初回】実施、人間力について理解し、どの人間力を身につけたいかを意識する。言葉遊びを通じて語彙を広げる。
2 アクロスティックを工夫し、交流する
3  詩1  詩の言葉・技法の効果を考える
4  詩2  詩に表現し、交流し、推敲する
5  小説1 小説の基礎知識を知り、構想を練る
6  短歌1 短歌の基礎知識を整理し、連歌について知る
7 短歌2 連歌を楽しむ。人間力チェックシート【中間ふりかえり】実施、自身の人間力の変化をふりかえり、その変化に対する考えを仲間たちへ伝える。
8 俳句1 俳句の基礎知識を知り、実作する 
9 俳句2 句会を楽しみ、俳句を推敲する
10 小説2 小説の構成を考え、諸要素を膨らませる
11 短歌3 短歌を完成させ、フォト短歌を楽しむ 
12 小説3 小説を書く
13 小説4 小説の続きを書き、完成させて提出
14 小説5 交流と添削を受けて、小説を推敲し清書 作品の提出
15 作品集による交流 人間力チェックシート【最終振り返り】実施、総合的なふりかえりを通して、自身の人間力がどのように成長したのかを理解する。
関連科目
日本語文章表現 日本語文章表現標準・発展 日本語演習・標準 日本文学A・B コミュニケーション実践 ビジネス日本語演習
準備学習等の指示
・この授業は、興動館科目の企画力フィールドの授業です。毎回、フィールドの達成目標を意識して授業に臨んでください(達成目標:①無から有を生み出す創造力をもつ、②企画書に基づいて、その企画を相手に説得する力を持つ)。
・作品創作には、時間が必要です。意識を持って見聞きすることから準備が始まります。日頃から広く関心を持ち、何かを観察し、場面や言葉を拾うように意識してください。また、積極的に読書してください。共感できる出会いが増えると世界がひろがり、創作の種が芽吹き始めます。
・創作は、必ずしも授業時間中に終えられるわけではありません。授業後も推敲・吟味を繰り返す時間が必要です。短詩形のジャンルでは、授業後に作品を練って完成させ、翌週に提出することがあります。また、小説の創作には、作品の長短や個人による差はあるものの、授業外の作業が避けられません。粘り強く取り組んで、やり遂げてください。
教科書
使用しません。必要に応じてPowerPointやプリント等を用意します。
参考文献
・「歳時記」
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
・授業への参加度20% 各回の課題提出(小説以外)40% 小説関連の課題提出40%
各ジャンル毎に評価します。
実務経験と授業との関連
備考
定員は30名とします。

興動館科目では、あなたの人間力の成長を記録するために、ふりかえりと分かち合いを重視した「人間力チェックシート」を作成していただきます。
欠席しないようにしましょう。毎回異なるメニューを積み重ねるため、休むと課題の提出ができず何を学んでいるかわからなくなるだけでなく、推敲の視点も得られないため作品の完成自体が難しくなります。逆に、欠席せずにきちんと参加すれば知らず知らずに言葉の力や表現力が身につき、充実した楽しみと新しい自分の世界をつくることができるはずです。