教員名 : 宮地 英和
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科目名
ユニバーサルデザイン実践
授業コード
35033
担当者名
宮地 英和
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
【授業内容】
「ユニバーサルデザイン」とは、性別・年齢・障がいなどの特性に関係なく誰にとっても使いやすいデザインのことです。この授業では、様々なユーザーの視点から問題を見つけ出し解決するためのユニバーサルデザインの手法について学びます。そして、ユニバーサルデザインを実践するためのワークショップの体験を通して、多様な人々との差異を理解し合い、共感することの必要性と可能性について考えます。 【授業方法】 (1)ユニバーサルデザインの基本概念や歴史的背景などを学びつつ、様々な事例から関連するテーマについて、グループによるディスカッションを行います。 (2)受講生各自が身体の不自由さや心の不安感の疑似体験を経験し、日常生活における身の回りの問題について考えます。 (3)ユニバーサルデザインを実践するためのワークショップを行います。ワークショップでは、グループに分かれて、観察と調査から様々な問題を洗い出します。そして、それらの問題を解決するためのユニバーサルデザインの企画を立案し、グループごとにプレゼンテーションします。 (4)毎回のテーマについて課題レポートを回収し、解説と講評を実施します。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドのうち、「共生力」に分類される授業であり、次のような到達目標を掲げています。
(1)ユニバーサルデザインの基本的な概念について理解している。 (2)必要な情報を観察によって的確に得て、デザインの手法で問題提起することができる。 (3)他者と協働して主体的に活動することができる。 【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「協働して成し遂げる力」 授業計画
第 1 回 オリエンテーション・人間力チェックシート【初回】実施
この回では、まず人間力について理解し、どの人間力をつけたいかを意識します。 第 2 回 デザインとユニバーサルデザイン デザインとユニバーサルデザインの基本的概念について学びます。 第 3 回 ユニバーサルデザインの歴史 ユニバーサルデザインが誕生した歴史的な背景について学びます。 第 4 回 ユニバーサルデザインの原則 ユニバーサルデザインの基本である7原則について学びます。 第 5 回 ユニバーサルデザインの事例(生活用品) 生活用品におけるユニバーサルデザインについて学びます。 第 6 回 ユニバーサルデザインの事例(空間) 学校や施設におけるユニバーサルデザインについて学びます。 第 7 回 ユニバーサルデザインの事例(移動) 道路や交通におけるユニバーサルデザインについて学びます。 第 8 回 障がいのある環境の疑似体験・人間力チェックシート【中間ふりかえり】実施 身体の不自由さや心の不安感の擬似体験を通して、身の回りの問題について考えます。 この回では、自信の人間力の変化をふりかえり、その変化に対する考えを仲間たちへ伝えます。 第 9 回 アクセシビリティとユーザビリティについて ユニバーサルデザインの視点から、利用しやすさ(アクセシビリティ)と 使いやすさ(ユーザビリティ)について学びます。 第10回 ワークショップ(1):ユニバーサルデザインの企画 テーマについて考えます。 第11回 ワークショップ(2):対象の観察と調査 対象について観察と調査を行います。 第12回 ワークショップ(3):問題と解決策 問題を抽出し、解決策を考えます。 第13回 ワークショップ(4):企画 ユニバーサルデザインの企画書を作ります。 第14回 ワークショップ(5):制作 ユニバーサルデザインのイメージを作ります。 第15回 成果発表とまとめ・・人間力チェックシート【最終ふりかえり】実施 チームごとに制作物の発表とこれまでの講義内容を踏まえた講評を行います。 この回では、総合的なふりかえりを通して、自身の人間力がどのように成長したのかを理解します。 ※授業における情報の収集・共有や企画立案、発表などを含む回では、パソコンを使用します。 関連科目
デザイン制作基礎、デザイン制作応用、情報デザイン論
準備学習等の指示
この授業は、興動館科目の「共生力フィールド」の授業です。毎回、共生力フィールドの達成目標を意識して授業に臨んでください(達成目標:①他者を共感的に理解する力を持つ。②企豊かな自己表現力をもつ)。
また、ワークショップでは各自でより深く調べ、自分なりに考えをまとめておきましょう。 プレゼンテーションの準備には、時間をかけてください。概ね90分以上が必要となります。 教科書
教科書は使用しません。必要に応じて、レジュメ、資料等のプリントを配布します。
参考文献
梶本久夫監修(2009)『ユニバーサルデザインの考え方 』丸善 .
田中直人著(2002)『ユニバーサルサイン : デザインの手法と実践 』学芸出版社. 中川聰(2002)『ユニバーサルデザインの教科書』日経デザイン. 定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)授業への参加度・・・25%
(2)各回のレポートなど・・・50% (3)プレゼンテーションや制作物など・・・25% 実務経験と授業との関連
デザイナーとして企業と共同でユニバーサルデザイン製品の開発に携わった経験があります。授業では制作現場で培った知識と技術に基づいた指導を行います。
備考
定員を30名とします。
興動館科目では、あなたの人間力の成長を記録するために、ふりかえりと分かち合いを重視した「人間力チェックシート」を作成していただきます。 |