シラバス情報

科目名
教育心理学Ⅰ 【教職】
授業コード
51015
担当者名
神田 義浩
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)、高校一種(公民)、高校一種(商業)、高校一種(情報)

授業内容
教育心理学は、教育課程に関連した諸事象について心理学的に研究し、教育活動の効率化・最適化に寄与しうる知見や技術を開発することを目的とした『教育実践の科学』として位置づけることができます。この講義では主として、教育効果を左右する学習者側の要因、すなわち発達の問題と、教授学習活動における教授者および学習者のそれぞれが持つ特性、様々な教授法、それらの相互作用、学級集団などの問題について検討していくことを目的としています。
毎回の学びの確認のため提出してもらうコメントシートについては次時に紹介し振り返りをします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この講義では、生徒の心身の発達の特徴や学習の過程に関わる様々な理論や指導法を身につけることをめざしてします。以下に挙げる5つの点が具体的な到達目標となります。
1)幼児、児童及び生徒の心身の発達に対する外的及び内的要因の相互作用、発達に関する代表的理論を踏まえ、発達の概念及び教育における発達理解の意義を理解する。
2)乳幼児期から青年期の各時期における運動・言語・認知や社会性の発達について、その具体的な内容を理解する。
3)様々な学習の形態や概念及びその過程を説明する代表的理論の基礎を理解する。
4)主体的学習を支える動機づけ・集団づくり・学習評価の在り方について、発達の特徴と関連付けて理解する。
5)幼児、児童及び生徒の心身の発達を踏まえ、主体的な学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解する。
 【身につく力】「知識・理解」、「論理的思考力・分析力」、「問題解決力」
授業計画
第1回 教育心理学の意義と概要                              
第2回 発達①発達の意義と原理                              
第3回 発達②発達の要因 —遺伝と環境—                         
第4回 発達③幼少時の初期経験                              
第5回 発達④発達段階と発達課題                             
第6回 発達⑤青年期の心理                                
第7回 発達⑥アイデンティティとモラトリアム                       
第8回 発達⑦青年期の心の危機                              
第9回 学習①学習の諸理論                                
第10回 学習②様々な学習法                               
第11回 学習③外発的動機づけと内発的動機づけ、自己効力感                
第12回 学習④適性処遇交互作用(ATI)                         
第13回 学級集団と学級経営 —リーダーシップと教師期待効果—              
第14回 知能・学力と検査法 —知能の構造と知能/学力検査—               
第15回 創造性 —集中的思考と拡散的思考—                       
関連科目
教育心理学Ⅱ、教育相談、教育方法学、生徒・進路指導論、心理学、倫理学、など教職科目全般
準備学習等の指示
シラバス通りに授業を進めていくので、毎回教科書や配布資料に事前に目を通して授業に臨んでください。教科書の予習に30分以上、授業後の復習に60分以上かけることが望ましいです。  
教科書
堂野佐俊他(編著)『心理学から見た教育の世界』、北大路書房、1994年、2427円+税
参考文献
文部科学省(編著)2010 生徒指導提要 教育図書
【約240ページ、冊子体;文部科学省HPからPDFファイルのダウンロードも可能】
文部科学省(編著)2022 生徒指導提要(改訂版)
【約300ページ、文部科学省HPからPDFファイルをダウンロード可能、冊子体の刊行未定】
広島県教育委員会 2023 令和5年度 広島県教育資料
【約300ページ、年度始めにHPからPDFファイルをダウンロード可能、冊子体の刊行未定】
また毎回参考資料をプリントして配布するとともに、随時講義やレポートの参考文献等を指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
授業への参加度(毎回の学び:毎回のコメントシートへの考察、質問等の記入内容の良否)40%、期末試験60%、の3つの要素を総合的に評価します。 
実務経験と授業との関連
備考
すべての教職科目を有機的に連携させて学校の教育活動の全体像を理解するよう努めてください。