シラバス情報

科目名
教育実習Ⅰ 【教職】
授業コード
51023
担当者名
田中 泉、神田 義浩、餅川 正雄、胤森 裕暢、前馬 優策
副題
事前事後指導
科目ナンバリング
単位数
1.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期、2024年度前期、2024年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)、高校一種(公民)、高校一種(商業)、高校一種(情報)

授業内容
3年次の後期では、教育実習の意義と目的、心構え、授業研究・観察の方法などを講義形式で学んだり、実際に学校を訪問して授業観察をしたりします。
4年次の前期では、実地授業の事前指導として社会科系と商業・情報系の二つの班に分かれて、学習指導案を作成したうえで模擬授業を実施します。学校現場での教育実習を終えた後は、事後指導として振り返りを行い、「教育実習報告会」を開催します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
・1. 教育実習の意義と目的を十分に理解したうえで、実習に向けて具体的な準備ができます。
・2. 教育者としての自覚と責任感をもつとともに、実習の基本的なマナーを身に付けることができます。
・3. 学習指導案や学習補助教材を作成し、それに沿って「導入」・「展開」・「まとめ」という三段階の授業ができるようになります。
・4. 教員の視点から学級や生徒の現状を学び、学級や生徒の課題をどのように解決していくのか、また生徒の気持ちに寄り添った指導とは何かなどを考えられるようになります。  

【身につく力】
 「プレゼンテーション能力」、「問題解決力」、「協働して成し遂げる力」
授業計画
■3年次・後期
・第 1 回 オリエンテーション −教育実習の意義と目的
・第 2 回 教育実習を成功させるために −実習の心得−
・第 3 回 生徒指導と授業研究 −生徒指導の場としての授業とその改善−
・第 4 回 授業観察実習 −授業実践における明確なイメージづくり−
・第 5 回 実習校の実際① −教員の職務・学級運営の方法・授業づくりの工夫−
・第 6 回 実習校の実際② −生徒指導・採用について−
■4年次・前期
・第 7 回 『教育実習記録』の記入の仕方と活用法、実習終了後の礼状作成
・第 8 回 模擬授業の実施と反省、代案作成 ① −中学校の社会科等−
・第 9 回 模擬授業の実施と反省、代案作成 ② −高等学校の地理・歴史科等−
・第10回 模擬授業の実施と反省、代案作成 ③ −高等学校の公民科等 −
・第11回 模擬授業の実施と反省、代案作成 ④ −高等学校の商業科等 −
・第12回 模擬授業の実施と反省、代案作成 ⑤ −高等学校の情報科等 −
■4年次・後期
・第13回 実習の振り返りと報告会の準備
・第14回 教育実習報告会 ① −中学校の社会科、高等学校の公民科等−
・第15回 教育実習報告会 ② −高等学校の地理・歴史科、商業科、情報科等−



関連科目
中学社会科教育法、道徳教育指導法、公民科教育法、地理歴史科教育法、商業科教育法、情報科教育法などの教職必修科目は、3年次後期までに確実に修得しておきましょう。
準備学習等の指示
『教育実習Ⅰ』の手引きを熟読し、各教科の『学習指導要領解説』や学校で使用している教科書などを読んでおきましょう。また、授業で使用するため毎回持参してください。
教材研究は、指定された科目・単元の内容を深く掘り下げて、細かな部分まで調べておいてください。
特に、その単元で何を重点的に指導すべきなのかを明確にして、本時の目標を設定してください。
また、板書計画や学習補助プリントの作成も必要となります。双方向の授業が展開できるように、生徒への発問を考えておいてください。
模擬授業では、事前に指定された単元の学習指導案を作成して、参加者する学生数だけ印刷して持参してください。
毎回,予習と復習には90分程度はかかるはずです。学習指導案作成には,さらに,時間をかけて取り組みましょう。


教科書
『教育実習Ⅰ』 −本学で作成したものを配付します−
参考文献
適宜授業中に紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
授業への出席状況と受講態度(40%)、模擬授業の内容(30%)、教育実習発表会での発表・発言など(30%)を総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
授業担当者は、高等学校での教諭等の職歴があり、教育実習の指導担当者として実際に大学生を指導してきた経験を有しています。この授業は、実際に教壇に立って授業を展開する「実施授業」について事前・事後の指導をするものですので、授業の構想や素材研究、板書・発問、説明などについて、経験を活かして具体的に指導します。
備考
① 模擬授業の班編成については、原則として教科ごとに行います。
② 3年・後期の「授業観察実習」は、11月の「ひろしま教育の日」等による授業公開を活用して、近隣の公立学校を訪問します。具体的な訪問校、日時、内容などについては、授業中に伝えます。必ずスーツ着用で参加してください。
③ 3年・後期には、中国地域の大学間連携組織「教育ネットワーク中国」の企画講座 『これからの教師像』 に参加してもらいます。この日程については、分かり次第連絡します。