教員名 : 森 瑞樹
教員名 : 藤山 和久
教員名 : 本岡 亜沙子
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科目名
外国文学A
授業コード
13005
担当者名
森 瑞樹、藤山 和久、本岡 亜沙子
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
文学作品は、様々な歴史、文化的・社会的出来事等との複雑な関係性において形作られるものであり、同時にそれらも文化や社会に影響を与えるものです。そしてもちろん、読む(観る)という行為自体のあり方も変わっていきます。この講義では、イギリスとアメリカの文学作品(小説、演劇、映画等)を読み解いていくことで、それら作品が映し出すイギリスやアメリカの姿を解説していきます。また、それらの作品が私達読み手自身にどのような影響を及ぼすのか、といった問題へも取り組んでいきます。小テストに関しては、各担当者が次回担当時に解答と解説をおこないます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
文学とは何か、文学を読むとは何か、という問題意識を持ち作品に臨むことで、イギリスやアメリカという他者への理解を深めると共に、作品が読み手にも与える影響にも目を向けることで、受講生自身の自己理解を深めることを目標とします。
【身につく力】「知識・理解」、「論理的思考・分析力」、「斬新な発想をする力」 授業計画
・文学とアイデンティティ
第1回:イントロダクション(藤山、本岡、森) 物語のなかの原風景−物語とアイデンティティ形成(森) 第2回:父なき子のアメリカ文学(『緋文字』)(本岡) 第3回:アイデンティティの模索(『わたしを離さないで』)(藤山) ・文学と女性 第4回:フェミニズム概説(森)/女性と仕事(『若草物語』)①(本岡) 第5回:女性と仕事②(本岡)/微笑みの奥に−−フェミニズムとメディアコントロール(森) 第6回:交錯し合う内面世界(『ダロウェイ夫人』)(藤山) 第7回:結婚と階級社会(『自負と偏見』)(藤山) ・文学と視えない壁 第8回:文化的闘争の軌跡−アフリカ系アメリカ人作家達のまなざし(森) 第9回:南北戦争と奴隷制(『ハックルベリー・フィンの冒険』)(本岡) 第10回:ユーモアを武器にして(『王子と乞食』)(本岡) 第11回:イギリスと植民地世界(『インドへの道』)(藤山) ・文学とアンビバレンス 第12回:理性と狂気の狭間で(「黄色い壁紙」)(本岡) 第13回:葛藤する若者たち(『トレインスポッティング』)(藤山) 第14回:本物らしさの殻−ポストモダン思想と文学作品(森) 第15回:奪われた言の葉−9.11以降のアメリカ文学(森) 講義のまとめ(藤山、本岡、森) 関連科目
世界の思想と現代社会Ⅰ・Ⅱ、世界の歴史Ⅱb
準備学習等の指示
講義の理解を深めるために、指定された作品をあらかじめ読んだり、観たり(2時間程度)しておいてください。各講義後に、理解度を確認するための小テストを実施するので、講義中は内容の把握に努めてください。
教科書
使用しません。各回、ノート形式の資料を配布します。
参考文献
『たのしく読めるイギリス文学—作品ガイド50』中村 邦生、大神田 丈二、木下 卓、ミネルヴァ書房、 1994年。
『映画で楽しむイギリス文学』吉田 徹夫、村里 好俊、八尋 春海、金星堂、 1999年。 『批評理論入門−−『フランケンシュタイン解剖講義』廣野 由美子、中公新書、 2005年。 『アメリカ文学史講義』(全3巻) 亀井 俊介、南雲堂、 1997年、1998年、2000年。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験:60%
・授業への参加度:40%(各講義後に実施する小テスト) 実務経験と授業との関連
備考
・この講義は座席指定でおこないます。
・遅刻と私語は厳禁です。 ・安易な気持ちでは単位取得は難しいので、集中力のある講義態度が求められます。 |