シラバス情報

科目名
社会学Ⅰ
授業コード
14015
担当者名
河野 弥生
副題
社会学の成り立ちと基本概念
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)

授業内容
社会とは何か、と問われたら、皆さんはどのように答えるでしょうか。根源的で壮大ともいえるこの問いに取り組んできたのが、社会学です。社会学は、近代化とともに誕生した新しい学問です。その礎を築き、展開を支えた社会学者たちは、特定の時代や文化的な背景のもとで、自分の生きる社会を捉えようと独自の思考を重ねてきました。この授業では、彼らの著作をひもとき、社会学の歴史的な展開をたどりながら、社会的諸事象を考察するための基礎的な考え方を学びます。
※毎回コメント・ペーパーの提出を求め、次回授業の冒頭で、意見の紹介や質問への回答、解説などをおこないます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
社会学の成り立ちを理解し、基本概念を用いて社会問題が捉えられるようになることを目標としています。
【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 個人と社会
第 2 回 社会学の創生期−−コント、スペンサー、マルクス
第 3 回 デュルケムの社会学(1)−−社会分業論
第 4 回 デュルケムの社会学(2)−−自殺論
第 5 回 ウェーバーの社会学(1)−−資本主義の起源と宗教
第 6 回 ウェーバーの社会学(2)−−支配と官僚制
第 7 回 ジンメルの社会学(1)−−社会分化論と貨幣の哲学
第 8 回 ジンメルの社会学(2)−−相互作用と形式
第 9 回 シカゴ学派の社会学
第10回 構造−機能主義の社会学
第11回 意味学派の社会学
第12回 現代社会学の潮流(1)−−フーコー、ブルデュー
第13回 現代社会学の潮流(2)−−ハーバーマス、ルーマン
第14回 現代社会学の潮流(3)−−ギデンズ、ベック、バウマン
第15回 授業をふりかえって−−社会学の歴史が語ること
関連科目
社会学Ⅱ
準備学習等の指示
・予習:次回の授業で学ぶ人名や概念(授業時に「次回予告」としてお知らせします)について、
    辞典・書籍・電子資料などで事前にふれておきましょう。(45分)
・復習:授業で学んだ内容を文章で要約できるかどうか試してみましょう。(45分)
教科書
教科書は使用しません。資料プリントを配布します。
参考文献
大澤真幸『社会学史』講談社現代新書、2019年.
その他、必要に応じて授業中に紹介します。  
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験:60%
・授業に参加する姿勢:40%
※参加姿勢は、毎回提出していただくコメント・ペーパー(「今日の課題」への回答とコメント)を中
 心に、出席状況や授業に関する積極的発言などから総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
なし
備考
授業では、社会学者たちの眼を通して社会を見つめる「共感力」が求められます。歴史感覚と広い視野をもって授業に参加し、私たちの社会を考察するための知見を獲得していきましょう。