教員名 : 堀江 真由美
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科目名
ミクロ経済学基礎Ⅰ c
授業コード
21006
担当者名
堀江 真由美
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)
授業内容
私たちが暮らしている経済社会では、個々の家計、個々の企業はそれぞれ独立した意思決定者として行動しています。それでも、全体的には生産物が過剰になったり、不足したり、といったことはあまり起こりません。といっても、政府あるいはその他の機関が市場の外から調整している、というわけでもありません。実は、個々の市場での価格変化が人々の自由な意思決定に働きかけて、個々の家計の消費量や企業の生産量を調整しているのです。そこで本講義では、このような市場と価格の働きを理解するために、需要曲線・供給曲線を組み立て、さまざまな実際的な事例の中でそれらがどのように機能するか、を見ていきます。家計や企業がそれぞれの経済行動についてどのように意志決定しているか、そして、それらの家計や企業が取引している市場では、取引量や価格がどのように決まるか、という点に注目しながら理解していくようにしましょう。
小テストを3回実施します。次回の講義時の冒頭で詳細に解説を行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義では、需要曲線および供給曲線の意味を深く理解して、これを用いることによって、市場での個々の具体的な場面について分析的に把握できるようになります。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第 1 回 経済学の全体像:経済学の思考パターン、グラフの読み方、ミクロ経済学とは?
第 2 回 消費の理論①:全体像、限界効用理論 第 3 回 消費の理論②:無差別曲線と予算線 第 4 回 消費の理論③:最適消費と価格の変化 第 5 回 消費の理論④:所得効果と代替効果 第 6 回 無差別曲線理論の応用①:労働供給量の決定 第 7 回 無差別曲線理論の応用②:貯蓄の決定 第 8 回 生産の理論①:利潤、費用、収入 第 9 回 生産の理論②:完全競争企業の生産量決定と供給曲線の導出 第10回 生産の理論③:完全競争企業の総費用と各種費用曲線の関係 第11回 生産の理論④:完全競争企業の長期生産理論 第12回 独占企業の生産の理論:生産量の決定、価格差別 第13回 市場均衡と均衡の安定性 第14回 効率性①:効率性と公平性、パレート最適 第15回 効率性②:余剰分析、課税の効果、価格規制の効果 関連科目
ミクロ経済学基礎Ⅱ、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済政策論基礎、産業組織論
準備学習等の指示
毎回の講義の前にはあらかじめ教科書に目を通しておいてください。その際、分からない用語等は事前に調べておくと、授業時のスムーズな理解に役立ちます。(約30分以上は予習に時間をかけましょう。)
講義ではノートを取り、帰宅後、ノートを整理して、その日の講義の概要を頭に入れておくようにしましょう。その際、わからないことがありましたら、なるべく早く、授業終了後やオフィス・アワー等で質問して、わからないまま放置しないようにしましょう。 講義ノート、練習問題、小テストを中心に、毎回しっかりと復習をするようにしましょう。 教科書
石川秀樹『新経済学入門塾Ⅱミクロ編』第2版、中央経済社、2007年、2,200円。
参考文献
西村和雄『ミクロ経済学』第2版、岩波書店、2001年。
伊藤元重『ミクロ経済学』日本評論社、1992年。 家森信善・小川光『基礎からわかるミクロ経済学』中央経済社、2007年。 神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
授業への参加度・小テスト(3回)で30%、定期試験70%程度の比重で総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考
なし
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