教員名 : 青谷 章弘
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科目名
経済の基礎数学Ⅰ
授業コード
21017
担当者名
青谷 章弘
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
授業内容
経済学に関連する数学の内容を基礎から具体例を通して学習していきます。具体的には,関数とその微分について学習し,それらを利用して経済学の問題を解決する経験を通じて,数学を利用することのよさを学びます。
授業では,自分で問題を解く時間や,解いた問題を振り返ってその過程をペアで説明する時間をとります。また,当日の講義内容を踏まえた宿題を毎回課し,次週の授業の冒頭で解答と解説を実施します。これらの取り組みを通じて,授業内容の理解を深め,記憶の定着を図ります。 毎回の授業の最後に小テストを実施し、解答を次週の授業資料に提示し,必要に応じて解説も行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義では以下ができるようになることを目標とします。
1.1次関数や2次関数のグラフをかき,グラフから関数の式をよみとることができる。 2.2次方程式,多変数の連立1次方程式を解くことができる。 3.微分の定義と意味を理解し,関数を微分することができる。 4.具体的な事柄を関数とみなして表現することができる。 5.微分を利用して,1変数の最適化問題を解くことができる。 【身につく力】「知識・理解」「問題解決力」 授業計画
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 1次関数:1次関数の式とグラフの関係を考えよう 第 3 回 1次関数と経済学:現実の事象を1次関数で表そう 第 4 回 1次方程式と経済学:1次方程式を利用しよう 第 5 回 連立方程式:連立方程式を解こう 第 6 回 連立方程式と経済学:連立方程式を利用しよう 第 7 回 2次関数:2次関数の最大・最小を求めよう 第 8 回 2次関数の微分:2次関数の最大・最小を効率よく求めよう 第 9 回 関数の導関数:微分の定義を知り,関数を微分しよう 第10回 導関数の符号と関数の増減:微分を用いて関数の増減を調べよう 第11回 増減表とグラフ:増減表を用いて様々な関数のグラフをかこう 第12回 1変数関数の最適化問題:微分を利用して経済学の問題を解こう 第13回 関数の積と商の微分:微分の性質を学び,微分できる関数を増やそう 第14回 合成関数とその微分:効率的に微分できるようになろう 第15回 まとめ:問題を解いて総復習をしよう 関連科目
経済の基礎数学Ⅱ、数学B
経済の基礎数学ⅠとⅡでは微分について学習します。Ⅰの内容をさらに深めたものがⅡです。ⅡはⅠの学習内容を前提として進めますので、Ⅰ→Ⅱの順に履修することが望ましいです。また。微分を扱うという意味では数学Bの内容も関連があります。数学Bのほうが基礎的な内容になります。 準備学習等の指示
授業内容の理解と,記憶の定着のために復習を大切にして下さい。具体的には,毎回の宿題の問題を解いて下さい。また,宿題が難しいと感じる場合には,授業で扱った問題の解き直しから始めて下さい。これらを丁寧に行えば30分以上かかると思います。
授業についていけていないように感じる場合は予習をおすすめします。昔の教科書やネットで次回の授業タイトルに関する簡単な計算問題を解いておくと効果的だと思います。 教科書
教科書は使用しません。毎回授業プリントを配布し、プリントにしたがって授業を進めます。A4サイズのプリントに2穴あけて配布しますので、ファイルを準備しておくと良いです。
参考文献
改訂版「経済学で出る数学」 日本評論社、尾山大輔、安田洋祐著
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験,毎回の小テスト,授業への参加度,自由提出のレポートから評価します。それぞれの内訳は以下の通りです。なお,出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
・定期試験の成績 65% ・小テストの成績,授業への参加度 35% (出席回数が11回以上の場合、授業への参加度に加味します) ・授業中に提示するレポート課題や、自由にテーマを決めたレポート課題を提出した場合、評価に加えます。 実務経験と授業との関連
備考
授業中わからないことがあれば青谷に質問するか、近くの人に質問して下さい。わからないことをそのままにするのではなく、勇気を持って人に質問して下さい。
授業中に隣の人とペアで問題を解く方針を話し合ったり、解き方を説明したりする場面を設定することがあります。その機会を通じて隣の人と仲良くなって、助け合える関係性を作ってほしいです。 |