シラバス情報

科目名
経済学史
授業コード
21019
担当者名
林 直樹
副題
アダム・スミスからケインズまで
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類

授業内容
この授業では経済学の形成過程を歴史的に追いかけ、現代経済学の立体的な見取図を描き出すことを目指します。経済学者ケインズは「現代のことしか知らないことと過去のことしか知らないことの、どちらが人を頑固にするか、私には分からない」と述べました。経済はつねに変化しており、状況や立場次第で違った捉え方ができます。学史を通じて「経済的発想」の多様性を知っておくことには、それゆえに確かな価値があると言えるでしょう。

なお、毎回、復習と応用学習を兼ねたコメントシートを提出してもらいます。その解説は翌回の授業で行う予定です。コメントシートに真摯に取り組めば、定期試験は難しくありません。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【到達目標】
(1)主要な経済学者や経済思想家について、時代状況および人物像と関連付けながら理論体系を解説することができる。
(2)経済学は歴史的産物である点をふまえて「経済」をめぐる将来展望をより豊かなものに拡げ、それを自らの言葉で論述することができる。
【身につく力】
①知識・理解 ④論理的思考力・分析力 ⑦斬新な発想をする力
授業計画
第 1回 経済学史とテキストマイニング
第 2回 ロー・システム
第 3回 ケネー「経済表」
第 4回 貨幣数量説
第 5回 スミス『道徳感情論』
第 6回 スミス『国富論』
第 7回 リカードの自由貿易論
第 8回 マルサスの保護貿易論
第 9回 経済学批判(1)
第10回 経済学批判(2)
第11回 限界革命
第12回 冷静な頭脳と温かい心
第13回 無差別曲線
第14回 オーストリア学派
第15回 ケインズ革命
関連科目
ミクロ経済学基礎、マクロ経済学基礎、経済史基礎
準備学習等の指示
【事前学習】
事前に配布する授業レジュメにざっと目を通しておいてください。
【事後学習】
コメントシートに取り組む中で知識の定着を図り、かつノート整理を行うようにしてください。どちらにも毎回30分程度(計1時間程度)をかけることが望ましいです。
教科書
特にありません(授業レジュメを配布します)。
参考文献
適宜、指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験結果(70%)に、毎回のコメントシート提出状況(30%)を加味し、総合的に評価します。
詳しくは初回にお話しします。
実務経験と授業との関連
備考
授業レジュメもコメントシートも、ポータルサイトを通じて電子版を配布します。コロナ「前」は紙の資料を必ず配布していましたが、この点はコロナ「後」らしいでしょうね。授業自体は板書と口頭説明という伝統的な方法で進めていきます。対面の方が良い部分と、必ずしもその必要がない部分とで、うまくバランスを取り、良い意味での効率的な授業運営を心がけていきます。受講生の皆さんもご協力いただければと思います。