シラバス情報

科目名
経済史基礎Ⅱ
授業コード
21021
担当者名
竹林 栄治
副題
近代以後の経済の歴史
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)

授業内容
授業内容
この授業は、古代から現代までの人間の経済活動について、そのおおよその変遷を世界史の大きな流れを踏まえながら、理解することを目指します。すなわち、過去から現在に至る「経済の歴史」の重要項目をさまざまな視点(市場・技術・労働・資本・価値観・過去の影響など)から捉えます。特に後期に開講される経済史基礎Ⅱでは、経済史基礎Ⅰの学習内容を踏まえて、近代以後の時代を取り扱います。

授業方法
この授業では事前学習(60分)と事後学習(30分)が不可欠です。授業前に予習として学習ポータル上で配布資料を読み込んで授業本番に臨みます。授業終了後は復習として配布資料を読み直しましょう。とくに第10回では理解度を確認するために小試験を実施しますので、しっかり復習しましょう。

※新型コロナウイルの感染状況によって、授業が最初からあるいは途中から遠隔授業(Microsoft社のTeams)に切り替わることがあります。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業は次の目標を目指します。
1)学習した歴史事象を経済学的に説明する能力が身に付きます。
2)多文化を尊重し、異文化を理解する姿勢が養われます。
【身につく力】 「知識・理解」「論理性 」「多様性」
授業計画
第1回 「経済の歴史」の効用
     経済の歴史の定義を説明し、それを学ぶ意義を「多様な視点」と「自己相対化」の観点か
ら、歴史的事例を挙げて学びます。
第2回 「市民社会の成立と経済」
市民革命の定義とその政治的影響を説明するとともに、その経済的影響を財産権や取引費用
の観点から学びます。
第3回 欧米諸国の産業革命①—イギリス—
     産業革命との定義と用語の変遷を学びます。次いでイギリスの産業革命を供給面と需要面
の要因に分けて理解します。 
第4回 欧米諸国の産業革命②—アメリカ・フランス—
アメリカの産業革命を労働節約的、互換性部品の使用による大量生産等の観点から、フラン
    スのそれを石炭資源の乏しさ、国内市場の狭隘性等の観点から学びます。
第5回 欧米諸国の産業革命③—ドイツ—
ドイツの産業革命を資本財の輸入代替化、鉄道業の前方・後方連関効果、投資銀行の役割等
の観点から学びます。
第6回 非欧米諸国の産業革命—日本—
日本の産業革命を制度改革、輸出産業の育成、造船業や軍需工業の発展、資金調達と外資等
の観点から学びます。
第7回 資本主義の改良と社会主義思想
産業革命初期の工場労働者の状態と労働運動の激化、企業家や国家による労働条件の改善の
理由等を学びます。
第8回 ベルエポック
     旧き良き時代の定義を説明し、新たな小売り形態である百貨店と新たに成立した余暇産業
を事例に挙げてこの時代の特徴を学びます。
第9回 帝国主義の時代—鉄道から見る帝国主義—
     帝国主義の定義、類型と影響を説明し、鉄道の軌間(ゲージ)を事例に挙げて帝国主義的
支配の本質を理解します。
第10回 中間まとめ
     これまでの学習項目を復習するとともに、小試験を実施します。
第11回 戦間期の各国経済
     戦間期の各国の経済政策を、アメリカのニューディール、ナチスドイツの四か年計画、ソ
連の五か年計画の事例を挙げて学びます。
第12回 第二次大戦後の世界経済①—米ソ両大国の興亡—
     アメリカの経済を50年代の繁栄からレーガノミックスの時期に分けて説明します。またソ
連の経済運営をフルシチョフ時代からペレストロイカの時期に分けて学びます。 
第13回 第二次大戦後の世界経済②—中華人民共和国と中華民国—
新中国の経済運営を建国期、大躍進期、文革期、改革開放期に分けて理解します。また台
湾経済を戦前の日本によるインフラ整備から戦後の輸出志向型工業化の時期を学びます。
第14回 第二次大戦後の世界経済③—西ドイツの戦後復興と経済発展—
     西ドイツの戦後復興と経済発展を復興期・高度経済成長期・安定成長期に分け、当該時期
の経済を主導した産業や製品を事例に挙げて学びます。
第15回 第二次大戦後の世界経済④—日本の戦後復興と経済発展—
     日本の戦後復興と経済発展を復興期・高度経済成長期・安定成長期に分け、当該時期の経
済を主導 した産業や製品を事例に挙げて学びます。 

※新型コロナウイルスの感染状況やその他の諸事情により、上記の日程は変更される可能性があります。 
関連科目
関連科目では、西洋経済史Ⅱ、日本経済史Ⅱ等があります。また経済入門、経営入門、ミクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱ、マクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱ、財政学Ⅰ・Ⅱ、金融論Ⅰ・Ⅱ等も大いに関連しています。共通科目としては、日本の歴史Ⅲ、世界の歴史Ⅱがあります。
準備学習等の指示
この授業をより良く理解するために、次のことに留意しましょう。
1.事前に学習ポータル上に掲示された配布資料を各自が入手(ダウンロード)し、それらを読み込みます。予習が大前提です。
2.この授業は、世界史や日本史を既に学習していることを前提にしているので、これらの科目の知識に不安のある受講生は、高校の教科書や参考書を予め読んでおきましょう。
3. 新聞、テレビやインターネットで国際ニュースや時事ニュースを見ておくこと(大学生としての最低限の教養は受講の際に必要です)。
教科書
使用しません。事前に学習ポータル上に掲示された配布資料を各自が入手(ダウンロード)してください。
参考文献
経済史では、荒井政治、竹岡敬温、『概説西洋経済史』、有斐閣、1980年、岡田泰男、『経済史入門—過去と現在を結ぶもの』、慶應義塾大学出版会、1997年、クロード・フォーラン、『産業革命とは何か』、晃洋書房、1979年、堺憲一、『新版あなたが歴史と出会うとき—経済の視点から』、名古屋大学出版会、2009年、林達、『一般経済史』、学文社、1995年等があります。
世界史では、『詳説世界史B』、山川出版社、 『世界史B』、東京書籍、『世界史B 人、暮らしがあふれる歴史』、第一学習社等があります。またNHKテレビ高校講座の世界史も役立ちます。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%)と小試験(40%)で評価します。
対面授業が前提なので、出席回数が総授業回数の3分の2に満たない者は定期試験の受験を認めないことがあります。

※新型コロナウイルスの感染状況により、評価基準(配点比率)が変更される可能性があります。
実務経験と授業との関連
なし
備考
受講者心得
1.事前に学習ポータル上に掲示された配布資料を各自が入手(ダウンロード)してください。
2.他の受講生の勉強の妨げになるので、授業中の私語は厳禁です。友達とのお喋りは授業時間外にしましょう。非常に騒がしくて授業の妨げになる場合は、教員が適切と考える処置を取ることがあります。