教員名 : 末広 菜穂子
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科目名
生活経済史
授業コード
21037
担当者名
末広 菜穂子
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)
授業内容
人間生活の歴史をふりかえり、その軌跡をたどって、様々なことを理解し、考えてみましょう。人々の日常生活がどのような歴史を経てきているかを、ヨーロッパと日本の生活の歴史を取り上げて見ていきます。人間の生活とはどのような要素から成り立ち、またそれらがどのように相互に関連し合って変化してきたのか。人間がその生活の中でどのような生活文化を創造してきたのか。人が生きていくために不可欠な経済活動は、そうした生活文化とどのように支え合い、影響を与え合ってきたのか。そして、これまでの歴史を踏まえて、今日の私たちの生活をどのようにとらえ、これからどのように築いていけばよいのか。この授業が、皆さん自身の生活を考えていく一つのきっかけになればと思います。授業は講義形式で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.人間の生活が、自然・社会・経済・文化などのさまざまな条件と密接に関わり合って成り立っていること、したがって、地域によって、時代によって、異なる多様な生活文化が存在することを理解し、説明できるようにしましょう。
2.特に、近代以降、経済活動の変化によって、伝統的な日常生活が大きく変化してきたことを理解し、説明できるようにしましょう。 3.伝統的生活から近代的生活への変化を踏まえて、今日の私たちの生活を考え、これからの生活をどのように築いていけばよいのかを考えましょう。 【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第 1 回 ガイダンス〜生活の歴史へのアプローチ
第 2 回 食生活の歴史〜その全般的特徴 第 3 回 食生活の歴史〜伝統的食生活と食の社会性 第 4 回 食生活の歴史〜交易・交流と食生活の変化 第 5 回 食生活の歴史〜近代化と食生活の変化 第 6 回 食生活の歴史〜日本の食生活の近代化 第 7 回 衣生活の歴史〜伝統的衣生活と衣服の社会性 第 8 回 衣生活の歴史〜近代化と衣生活の変化 第 9 回 住生活の歴史〜風土と住生活 第10回 住生活の歴史〜住生活の近代化 第11回 生活を守る〜病・貧困との闘いの歴史 第12回 生活を楽しむ〜余暇と娯楽の歴史 第13回 生活を共にする〜家族の歴史 第14回 生活を築く〜家政の歴史 第15回 私たちの生活を考える 関連科目
西洋経済史Ⅰ、西洋経済史Ⅱ、日本経済史Ⅰ、日本経済史Ⅱ、経済史基礎Ⅰ、経済史基礎Ⅱ
準備学習等の指示
本講義の予習として、世界史の知識が不足していると自覚している人は、高校世界史の教科書を復習するなどして、あらかじめおおまかな歴史の流れを頭に入れておいて下さい。
講義時のプリント資料、紹介する参考文献は復習材料としてしっかり活用して下さい。毎週30分程度は復習の時間を設けましょう。参考文献を勉強してレポートを書くと、内容に応じて成績評価にプラスします。これには時間がかかりますが(平均的に1冊3時間程度)、熱意は必ず報われますので、授業外学習に励んで下さい。 教科書
教科書は使用しません。講義内容の要点や資料をまとめたプリントを毎回、講義時に配布します。
参考文献
毎回の授業テーマに関連する参考文献を配布プリントに紹介します。参考文献を勉強した結果をレポート提出すると、内容に応じてプラス評価をします。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
本講義では、毎回の受講時に授業内容をまとめた小レポートを提出してもらいます。提出するレポートの内容で平常点を評価します。評価割合としては、定期試験が60%、平常点40%です。毎回の小レポートについては、講義に10分以上遅刻すると提出権を失いますから、注意してください。なお、定期試験は持ち込み不可です。
実務経験と授業との関連
なし
備考
受講心得:講義に10分以上遅刻すると、小レポートを提出できず、平常点が得られませんので注意してください。また、講義中の私語や教室の出入りなど、他の受講者に迷惑を及ぼすような行為は厳に慎んでください。
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