教員名 : 小笠原 礼以
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科目名
国際金融論
授業コード
21039
担当者名
小笠原 礼以
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
今日、モノ、ヒト、カネ、企業、技術、サービス等あらゆるものが国境を越えて取引され、各国経済に大きな影響を与えています。各国経済はグローバル経済システムを構成する一部として機能しているといっても過言ではありません。本講義では、特に、グローバル経済の相互依存関係を「マネー」の側面から解説します。今日、「世界を飛び回るマネー」=「国際金融」の視点抜きに「日本経済」を理解することはできません。「国際金融」は経済の最大の成長要因とも、最大の撹乱要因ともなる巨大なパワーを秘めた怪物です。
講義ではまず国際金融の経済的メリットを理論的に捉え、次に、複雑な国際金融事象を理解するための基礎となる国際収支概念の理解に多くの時間を割きます。これらを踏まえたうえで、国際金融の領域と密接に関連する様々な事象を可能な限り解説していきます。テーマとしては、東アジアの経済成長と国際金融、頻発する通貨・金融危機、対外債務国アメリカ経済、などを予定しています。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
国際金融の基礎用語、基礎理論をマスターしたうえで、現代の国際金融問題と日本経済における国際金融の重要性を理解することを目標とします。
【身につく力】 知識・理解 論理的思考力・分析力 授業計画
第1回 講義ガイダンス:「国際金融」の対象と課題
第2回 国際収支統計と対外純資産統計:フロー概念とストック概念の理解 第3回 国際収支統計の理解①:経常収支 第4回 国際収支統計の理解②:金融収支 第5回 国際収支統計の理解③:国際不均衡の捉え方 第6回 対外純資産統計 第7回 IMF国際収支表及び対外純資産統計を用いた各国分析①:日本・東アジア 第8回 IMF国際収支表及び対外純資産統計を用いた各国分析②:アメリカ・欧州 第9回 国際金融の理論:マクドゥーガルモデル①:分析フレームワーク 第10回 国際金融の理論:マクドゥーガルモデル②:数値による理解 第11回 国際金融の理論:金利平価説 第12回 金融・投資立国としての日本 第13回 対外債務国アメリカ 第14回 東アジア諸国と国際金融:経済成長と金融危機 第15回 国際金融の課題:国際不均衡問題 関連科目
国際経済基礎Ⅰ・Ⅱ 国際通貨制度
準備学習等の指示
・一年生必修科目の経済入門とマクロ経済学の基礎的理論について、再確認しておいてください。
・国際経済に関連する新聞記事に毎日目を通してください。 ・講義前日に30分程度、前週の講義内容を確認することを推奨します。 教科書
使用しません。
参考文献
必要に応じて講義中に指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%,課題点30%。出席日数が3分の2に満たない学生は評価不能となりますので注意してください。
実務経験と授業との関連
備考
なし。
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